修復治療を 行うために 【絶対的に必要な診査】


先般 ご紹介した

あの【悲惨な修復治療】。

いよいよ、

【三枝デンタルオフィス】の 本格的な 診査が 始まりました。

全顎的な デンタルレントゲン所見。

口腔内の写真。

それだけでは、

総合的な 正確な 【診断】は できません。

CT ???????????

今の現状では 無意味です。

木を見て 森を視ず といった処 でしょうね。

歯科保存学の基本は 【無菌的治療】である ように、

修復治療の基本は 【咬合器】に歯型を 正確に装着し

噛み合わせの ドキュメントを 把握することです。

咬合器も ずいぶんと 沢山の機種を 使ってきましたね。

ディナー.マークⅡ 咬合器は、

私が歯科医師に 成り立て頃の アメリカでの 花方機種でした。

貧乏大学院には そんな高価な機材は 到底 買えません。

アルバイトをしながら 歯科材料屋さんのご厚意で 分割で 手に入れました。

嬉しかったですね。

だんだんと マニアックになって、

全調節性の咬合器も 買いました。

自動車が 購入できる位の 金額でしたね。

もう20年以上は 経った頃でしょうか。

ロバート.リー先生を アメリカからプライベートで招聘し、

数日間、

独占して トレーニングを受けるぞ!

師匠である 内藤正裕先生の ご厚意にて、

数名のメンバーの中に 入れて頂いたのでした。

こういう場合、

弟子たる 私の返答は 【へい 承知いたしました】 なんです。

トレーニング費用なんて 聞けません。

海外から 著名な歯科医師を お呼びする際、

御夫婦で ご招待するのです。

飛行機は 【ファーストクラス】

ホテルは?

飛行機が ファーストクラスなので 凡そ お判りになると 思います。

1日のギャランティは 凄まじい ですよ。

まぁ 100万円は 覚悟しなければ なりません。

それを 数日間。

しかも 10名は 居なかったですね。

当時の私は、

銀行で借金して 準備したことを 覚えています。

当時の家人には、

恐くて、

なかなか 言い出せなかった。

今となれば 良い 思い出ですが。

ですから、

通常は、

この高額な ギャランティを捻出するために、

メーカーをスポンサーにつけて、

大きな会場に、

いっぱいの 歯医者さんを 1日 3万円くらいの講習費で 集客し、

講演会を 行うんです。

講演会って、

観てるだけなんで たいして身につく事って ないと、

私の経験から そう評価しています。

講習会は 実習付き で なければ なりません。

そんな こんなで、

ロバート.リー先生からの 内容の濃いトレーニングを受け、

またまた 借金して

先生御考案の【パナデント咬合器】の全セットを購入し、

それからの 数十年、

このパナデントを愛用し続けています。

今では、

5台の パナデント咬合器が フル稼動しています。

フェイスボー.トランスファーを行い、

患者さんの歯型を

【セントリック バイト】にて、

パナデント咬合器に 装着します。

で、

私の診査が 始まるのです。

詳細は 専門過ぎて、

ここでは 省略させて頂きます。

歯科医師の 犯した 修復治療の【設計ミス】が

あからさまに 表れるのです。

私の修復治療に【咬合器】は 必須です。

でなければ、

私自身が ミスに 気づかない【危険性】も あるからです。

治療の 各過程において、

この手順は 繰り返されるのです。

これが【三枝デンタルオフィス】の修復治療の 基本です。

最近、

咬合器の要らない【診断】を提唱する 歯科医師の考え方を

頻繁に

耳にしますが、

南カリフォルニア大学の補綴学の永年教授であった

イングラム博士の言葉を 思い出すのです。

歯科治療において、

いくらでも、

手順は 省くことは できるんだが、

それは 手抜きと 言うんだよ。

大切なことは、

各 手順を 省かずに 誠実な医療を行うこと。

決して 自分に対して 傲慢になっては いけないよ。

私は このスーパースターの言葉を 忘れません。

謙虚な 歯医者で いつまでも居たい。