あ~ 歯医者になって 本当に 良かった!


出勤して 直ぐ の 私。

とうま君が 撮影して くれました。

その とうま君。
今日から 金曜日まで 上京します。

歯学部 入学のための 受験に 挑戦する ためです。

神棚に 置いた 受験票。
柏手 叩いて
一緒に お願いしたのです。

カトリックの 私的に 良いの かって?

22歳の青年技工士が 歯科医師の道を 選んだのです。
日本の神さま 三枝家のご先祖さま そして カトリック教会の神さま。
総動員で 私は 祈る。
当たり前 でしょう。

有名な 歯科技工士を 父に持つ この青年。
父の 強い愛情が 
まだ 消化できなかった のでしょう。

父は 息子に 自分の 技の全てを 伝えようと 必死で 向き合ったのです。

が、

18歳から 22歳までの間、
今時の 青年準備軍が 理解できる 筈は ありませんよ。

父 息子が ぶつかった のです。
その結果、
息子は 家出して
フリーターへと 横路に 逸れようと した 矢先の ことでした。

なんで 俺に 相談しねぇんだ!
バカやろう!

私が 怒ったのは
とうま君では ありません。

父親の 石三技工士に 怒鳴り つけたのです。

そんなこんなで、
三枝デンタルオフィスで とうま君を あずかることに なりました。

良い 青年です。
あの 親父が 心魂こめて 指導した 息子です。

若いにも かかわらず
四国内 新潟県内の ベテラン技工士でさへも
彼の 技術には 到底 及ばない でしょう。

でも、
腕が 良い だけでは ダメなんですよ。

彼には 経験が 足らないのです。
彼には ブランド力が 無いのです。
彼には 五感を 磨くことから 生まれる 第6勘が 無いのです。

彼が 父親を 凌駕するためには
よほどの 覚悟が 必要なのです。

私は 医療職です。
確実 適切 適正な 判断を 常に 求められる 半世でした。

で、
私の 下した 結論。

とうま!
お前 歯医者に なれ!

アメリカ合衆国で 歯学部に入学できるのは
23歳からです。
なぜなら、
歯学部入学の 条件は 一般の大学の学部を 卒業していること なのです。

大学で 一般教養を 身につけ、
ある専門分野の アンダーグラジュエートの教育を受けて、
それでも、
医療職に 就きたい という 強い決意を持った者が、
医学部 歯学部の 受験資格を 与えられるのです。

日本みたいに
18歳までの 子どもに 一生の仕事を 決めさせる。
それが 間違い なんです。

だから、
アホウで 世間知らずの 医者が 巷に 溢れてるんですよ。

とうま君は じっくりと 歯科技工士の勉強を してきたことは
製作物を 視ると 判ります。

今から
6年間 歯学部で勉強する 準備は できている。
私は そう判断 したのです。

とうま君の 返答ですか?

先生 僕も 歯医者に なりたい です!
ただ、
父に 言えません。

血の 繋がり こそ ありませんが、
とうま君を お預かりする際に
渡世上の 息子として 
私は 受け入れました。

とうま!
ここからは 俺の 出番だ!

父親の 石三技工士に 告げたのです。

石三ぃ~!
とうまを 歯学部に 行かしてやってくれ!
金は かかるが
腹 決めて 一生懸命 働らけぃ!

アイツが 将来 
歯科医師免許を 持っている という だけで
偉そうに アホウな 歯医者から 抑えつけられる姿を
俺は 観たく ないんや!

腹 くくれ!

石三君。
相当 悩んだんでしょうね。

高松市まで 出向いて きましたよ。
息子の 顔を 視るために。

父親って 判るんです。
自分の 息子の ことは。

で、

先生 親では ダメな ことも あるんですね?
腹 決めました。
あとは 先生 お任せします。
私は ただただ 一生懸命 働きます。

息子の とうま君も 偉かった。
私の 面前で
父親に 土下座しましたから。

そんな経緯から 迎えた 今日。
いざ 出陣という 朝、
私に 挨拶に 診療所まで 上がって来たようです。

バシン! と 背中を叩いて 活を 入れて
おう 行って 来い!

その最中での とうま君が 撮ってくれた ワンショット だったのです。

私の 歯科診療は 石三君との 二人三脚でした。

大がかりな 症例の 治療の途中経過です。

根管治療 歯周外科 インプラント
あらゆる 下準備を 尽くして

歯型を 採って
石三君に 委ねます。

前方は ジルコニアフレームにセラミックを築盛する オールセラミッククラウン修復を。
後方は 伝統的な メタルボンドセラミッククラウン修復。

写真は セラミック築盛 前の 状態です。

石三君に 委ねた 私の 模型です。

総合歯科診療の 集積です。

このような 大がかりな 症例ばかりの 毎日です。

苦しい ですよ!
疲れ ますよ!

それでも、
患者さんの 笑顔で フィニッシュを 迎えることの 達成感から
頑張れる んです。

歯医者に なって 良かった! と。

とうま君も
そんな 歯科医師に なって 貰いたい モノです。