コンピューターにより3D化されたインプラント埋入用ガイドプレート


CT画像をコンピューターによって3D化して、

インプラントを入れる時のガイド用マウスピースみたいなモノを造って、

手術する方法をホームページなどでよく見かけます。

今までのブログにおいて私は、この方法を真っ向から批判する立場を表明しています。

おまけに、この方法でインプラントを入れるだけに留まらず、

仮の歯までも1日で入れるなど、私は絶対に出来ません。

が、今手がけている或症例において、この3D画像によるマウスピースでの手術を検証したいと考えています。

但し、このマウスピースのガイドに従うのは、

コンピューターには申し訳ありませんが、インプラントを入れる場所とドリルの挿入角度までとします。

インプラントの入れる深さは、自分の手の感触の方を信用します。

当然、即日に仮の歯を入れてインプラントに加重をかけることは致しません。

インプラントと骨との結合が確認されたのを待って、仮の歯を入れる積もりです。

何故、この症例に、ここまで私の信念に反する方法をと言えば、

複数の、この症例では上の顎に9本のインプラントを入れるのですが、

既製品のアバットメントを使いたいと考えているからです。

既製品を使う事で、患者さんの費用を軽減できます。

が、インプラントを平行に入れる必要が生じます。

これはフリーハンドでは無理ですから。

このマウスピースを製作するに際して、この方法に熟知した技工士に依頼し、

アレコレ打ち合わせしています。

現状、CT撮影のためのガイド用マウスピースの製作打ち合わせに2カ月を要してしまいました。

患者さんの噛み合わせを、私の決めた位置での撮影に狂わせないように、

唇の綺麗な形での修復をするに一番良いインプラントの挿入場所は等々。

広告で見かける程に簡単ではありません。

私の診療所は、歯科関係の方からのご紹介が多いです。

一緒に仕事を通じての信頼関係が、患者さん紹介の一番の処方箋だと思います。

今日もまた、2つほど手術があります。

いつも初心者の積もりで、新鮮な気持ちで臨んでいるのは云う迄もありません。