歯科治療最前線 その2.


私にとっては歯周病のコントロール、インプラント治療は既にルーチンな仕事となりました。

私の診療所では、進行した虫歯にかかった歯の神経を採る治療も激減しています。

それは虫歯の進行を食い止め、病魔に侵された神経を回復させることが可能になったからです。

私の診療所へお越しになられる患者さんや、見学に来られる先生方は一様に驚かれます。

長い間のデーターの蓄積からの治療方法は、最前線ではなく、私にとっては当たり前の仕事となりました。

わが国は超高齢化社会に突入します。

高齢化による諸器官の老化は避けられません。

唾液線の老齢化による唾液の分泌量も低下し、高齢者の虫歯発生のリスクは高まります。

フッ素による虫歯発生抑制の効果が、有効であるならば、

もっと虫歯は減っているはずです。

試験管のなかでの効果があっても、生きた人での有効性が顕著でなければ、それは専門家だけの自己満足でしかありません。

ブラッシングが上手に出来ない高齢者などの、虫歯抑制の方法が今後の私の診療所の大きな課題です。