心境の変化


私は、診療所では白衣は着用していません。

ホームページの写真と通り、ワイシャツにネクタイとベストで患者さんに向かい合っています。

患者さんからは、よく聞かれました。

そんなときには、私が白衣を着たら散髪屋さんみたいじゃないですか!とか、

私は何時も心に白衣を着ていますからと、キザな台詞で応対していました。

私の医者の白衣に対する印象が悪いのは、どうやら悪い例を観ていたからかもしれません。

毎日、仕事前に、パリッと糊の利いた新しい白衣に交換して患者さんをお迎えする医者に会ったことがなかったからでしょう。

キチンとした仕事をする料理人は、暖簾をあげる前に、顔をサッパリとさせて、

新しい白衣に着替え、腰の帯をビシッと締めるもんです。

ダラシナイ白衣を着る料理人に、良い仕事をする人は居りません。

こういう処から、私も歳をとって来ました。

ソロソロ、白衣に袖を通そうと考えて、カタログとニラメッコです。

但し、良い白衣って高いんですよ!

一着、何万円もします。

の、掛ける5~6枚は取りあえず必要です。

あー、これでまた、10年以上使っている財布を買い換えたり、鞄の新調も、また何時のことになるのやら。