私の考えるホスピタリティ


最近の傾向として、病院の患者さんへの対応は随分と向上したものだと感じています。

一昔前までの、病院の受付から始まって医者の態度は酷いものでしたから。

患者さんというのは、何処かしら病んでいるわけですから、

そんな時の、優しさなり心遣いは、嬉しいものです。

ホスピタリティという言葉が在るように、病める患者さんに対しては、労りの気持ちを忘れてはなりません。

常日頃、口酸っぱく私はスタッフにたいして【ナイチンゲールの心】を忘れないようにと伝えています。

それが人の身体をあずかる医療人の心得だと信じているからです。

私は、私の診療所へお越しになられる患者さんを、商売上のお客さんだとは思っていません。

確かに私の治療に対しての治療費用は頂いてはいますが、私は営利を追求するために歯医者になった訳ではありません。

最近、しばしばテレビの医療番組などで医者なり受付嬢が、患者さんに対して〇〇様!と様呼ばわりしているのが目につきます。

私の診療所では、ごく自然に〇〇さん!と呼んでいます。

応対も、紳士の対応は心がけていますが、

どちらかと云えば、私は患者さんとはザックバランの自然体で接しています。

お互いがお互いを自然と受け入れることが、信頼関係の第一歩だと思っているからです。

治療する上で、本音から止めた方が良いと想うことは、患者さんの意思とは反しても

率直にお伝えするように努めています。

確かに医療もサービス業ですが、エステサロンや美容院、ホテルの類いとは一線を引くべきであると思っています。

いくら〇〇様!と呼んでみても、心のこもっていない手当ては空虚です。

表面を繕う医療ではなく、弱者に対する優しい配慮こそが、真のホスピタリティだと信じているからです。

治療の方法についても、患者さんのパーソナリティや体力面での配慮も考えて決定すべきと考えています。

チェーンストア風の画一的な、治療は私は慎んでいます。

私の考える【医療行為を行う場所】とは?を何時も頭のど真ん中に置いて、

私の診療所は日々、進歩しています。