医師になることよりも、医師であり続ける事の方が難しい


大学の庶務課にお願いしていた書類が届きました。

昭和56年度の日本歯科大学入試要項と受験生向けのパンフレットです。

医の博物館を併設するだけの事はあり、よく残っていたもんだと感心し、

また、ご足労をお掛けした職員の方々に、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

この入試要項とパンフレットは、私が受験時に手にしたモノと同じです。

表紙に大臼歯の透過写真がデンと掲載され、

頁を進めると、中原 実学長の肖像写真と共に、

あの【歯学は私学によって創られた】と云う台詞と共に本学の沿革が記載されています。

これが私と日本歯科大学との接点の第一歩です。

私が日本歯科大学の第1学年の学生に担当しているプロフェッションと云う科目は、

今年までは後期の10月に行われていました。

来年度からは前期に移行すると聞かされて、慌てて準備しているのです。

歯学部に入学したてホヤホヤの学生たちへの講義など経験ありません。

で、当時の自分に経ちかえってと思い立ち、資料集めに取り掛かったのです。

私の前に座る学生諸君は、現在は受験を控えて不安な日々を過ごしていることでしょう。

ただ、私は明言します。

医師になることよりも、医師であり続ける事の方が難しい。

頑張れ、受験生!