リンカーン自伝


別にインテリ云々と言いたい訳ではありません。

翻訳家の文章体がウマに合わない場合が多い事に加えて、

少しでも英語のトレーニングになればと考えて、

英語圏の書籍であれば、辞書を捲りながらでも、

原著で読むことにしています。

で、リンカーン自伝と云う話の流れです。

高潔な人格者と云う固定概念が強すぎた上で臨んだ伝記でした。

が、頁数を重ねる度に、

やはりリンカーンも人で在ったと。

彼は生涯に、とてつもなく多くの手紙を残しています。

が、その半数は引き出しの中で眠り、

決して相手の眼に触れる機会はなかったようです。

言いたいことの半数は、

伝えても意味のない台詞や逆に反発を招くモノが在ると云う事です。

私は娘たちに茶道の手解きを受けさせる事にしました。

窮屈さや、決まりごとの所作を体感させるのが目的でした。

茶会が施される際には、少なくても30分前には、

催される場に居らねばなりません。

社会通年上、待ち合わせ場所には10分前にと云うのと

同じです。

習い事と向き合う姿勢においても、

親から言われて嫌々と云う心持ちも在れば、

縁が在って出会った茶道、何か興味の対象を探す心持ちで向き合う。

どちらが自己のためになるでしょうか?

子供が望む事を優先させるのが良い教育と云うのは

大いなる勘違いの産物だと思います。

大人の確かな目で、子供を導いて、時には強制的にという姿勢が

私は大切だと考えています。

子供の自主性の尊重しすぎは、我が儘な悪い点を助長させかねません。

ある時期、型に填まった窮屈な修練の経験が

人を大きく成長させる事を、

私は歯科医学を通じて、眼にしてきました。

リンカーン自伝は名著です。

世の若い母親たちは、是非に読んで頂きたいものです。