診察の合間に


午前の診察が終わりました。

午後直ぐにダイレクトボンディング修復の患者さんです。

今、一服しながら【山本五十六元帥】の肖像写真を眺めています。

元帥は越後長岡の人です。

小柄で豪快な海軍紳士であったと思われている元帥ですが、

実際は、慎重で気の小さい越後の人の質であったそうです。

立場から、

戦況から、

やむを得なかった無念さが、

それでも無理してでも、

凛として艦橋に立つ元帥の姿に、

大勢の軍人が元気を貰ったのだと。

其れを知っているからこそ、

元帥は、

心とは全く逆の姿や表情を

意識して観せていたんだと思います。

南方のジャングルの中での元帥最後の姿は、

搭乗椅子に腰掛け、

白い手袋の両の手で、

シッカリと軍刀を支えて

瞳を閉じていたと記録が残っています。