年末年始の過ごし様


IMG_20120212_105514 家人は沖縄の人である。

 高松から飛行機で
直行の地となったが、
近くて遠い
文化も風習も異なった
異国とも云える
南国である。

 讃岐に縁者のいない家人である。

 正月くらいは
生まれ育った故郷の地で、
馴染んだ言葉と食べ物で
ゆっくりとさせて遣りたいと
帰省させる様にした。

 家族の多い
我が家である。

 全員が沖縄へ行くとなると
航空運賃で
悲鳴を挙げねばならぬ。

 又、私は昔ながらの日本人故に
正月は古来の伝統で
此れを迎えねば
気がすまない質である。

 後継ぎ息子の倅と
これ又、後継ぎ娘の長女には
日本の作法を伝えねばならぬ。

 この様な訳で
私は
倅と上の娘、
そしてゴテ坊の末の娘を
引き受けて
家人に冬休みを
馳走することにした。

 但し、
家人も独りで
里帰りする訳には
顔が立たずに
そうも往かぬだろうと
真ん中の娘が
沖縄へと。

 もしかすると
これ等は言い訳かもしれぬ。

 鬼の居ぬまに
私は倅と其々が、
小さい娘を
一人づつ担当し、
スキーに行って、
旨い食事に行って
寛いでいるからである。

 傍目からしてみれば
奇妙な正月の送り方かもしれないが、
仕事に
小さい子達に
追いまくられて
日々を過ごす
私共である。

 年の終りと初めこそ、
肩の力を抜いて
過ごしたいからである。