歯科の王道


仕事柄というよりも、

好んで歯科専門書や文献に目を通すのが

習慣となった私ですから、

知識の源が歯科だけに偏っては、

これまたバランスに欠けたる人格になってはならじと、

他のジャンルの書籍も必ず毎日の読書に採り入れています。

其れでも好みは大いに反映し、

料理人や宮大工などの職人という仕事に就いて居られる方の遺したモノを

つい選んで仕舞うのです。

私らの仕事に難しい理屈など不要であると、

最近になって考えるようになりました。

【勘】なり【感性】の方が

頼りになると私は思うのです。

歯には【命】が宿っておりますので、

この歯の生命を長く長く保つのが私の仕事です。

最近の若い歯科医は辛抱が足りませんし、

良いモノを知らずに育ったように思います。

私らは医療人です。

ホテルのコンシェルジュやドアマンではありません。

と言っても、

東京虎ノ門のホテルオークラや有楽町の帝国ホテルの彼らの仕事には

プロとしてのプライドを十分に感じますが、

最近のチャラチャラした外資のホテルは、

建物と内装は洒落てるんですが、

サービスに関しては、心を全く感じません。

トレーニングされたお手本通り。

相手を思いやる気持ち、

選んで頂いた感謝の気持ちは、

伝統の日本のホテルには足許にも及ばないでしょう。

この高松市も歯科医院の開業ラッシュです。

雨後の筍のように、

次から次へと、

目新しい歯科医院が、

同じようなキャッチフレーズ高らかに開業しています。

若き歯科医の新しい門出を祝福しています。

でも、

競合相手であることに変わりありません。

【三枝デンタルオフィス】は歯科の王道を歩み続けます。

それは診査、検査、診断から治療計画そして実際の治療行為は

勿論のことながら、

【人】と【人】とがかかわり合いを結ぶ場所であることの

王道を私は信じているからです。

それと、

私は若い頃の随分とヤンチャ坊主であった経験が、

私の診療所の命を燃やしているのです。

さて、

ベテランの技を、

これからも、

もっともっと熟成させて、

歯の番人のプロ魂をお示ししたいと思います。