ストレスに対して

歌手の方が再び覚醒剤を使用した云々という

テレビ報道を横目に、

私なんか歌手の方を物凄く羨ましいと思うんですが。

だってそうでしょう。

ステージの上での恍惚とした表情で、

自分の声帯だけでなく、

身体全体でもって、

自己表現して。

でもって、

拍手喝采を浴びるんですから。

そりゃ創作は苦しいでしょうね。

でも、

創作が苦しいのは、どの仕事も同じです。

私ら歯医者を観て下さい。

患者さんは、

これから痛いんじゃないか?と警戒の目で。

治療の最中は、

私ら歯医者は無心の境地で歯に集中。

その間中、

自分のエネルギーを全部、

自分の身体の中に凝集させて、

小刻みな動きで指先で表現するんです。

エネルギーの発散なんかできませんよ。

エネルギーを自分の身体の中に溜め込むんです。

コレが歯医者の仕事です。

で、

後は、

抜かれた、

削られた、

取られた、

ついでに、

高い!

私は歯医者に成りたくて成りたくて成りましたけど、

それでも、

時々は、

割りきれない想いをしみじみ感じます。

それでも、

もっともっと上手に成りたい!と、

初老になっても、

気持ちは青春期のままですから。

毎日の診療は、

そりゃ苦心していますよ。

工夫しなければ、

毎日毎日が同じことの繰り返しですから。

チョッとしたことに、

工夫した痕跡を歯に遺すんです。

それが細やかな楽しみですがね。

ストレスですか?

そりゃ相当ありますよ。

思うようにいきませんもの。

歯医者のストレスなんて、

家族に言っても無駄でしょうし、

自分で、

結局は、

工夫した技で、

歯でもって、

解決するしかないんです。

そんなモンだと思うんですがね。