マイクロスコープを使った根管治療


今年は大きな収穫がありました。

私の歯科医師としての、

ターニングポイントだったかもしれません。

1つは、マイクロスコープを使った根管治療です。

歯科医師になってから、

こういう根管治療ができるようになりたいというレベルに至るまで、

20年近くかかりました。

これは正に、

東京麻布開業の内藤正祐先生が麹町開業の岡口守男先生に

私の個人指導をお願いして頂けたことで、

長い間の胸のつかえが取れました。

その翌日からは、

根管治療をヤリマクリ!

今までであれば、

予後不良と診断される歯を選んで、

患者さんには、抜くのならば試させてくださいとお願いし、

やって、やって、やるまくりました。

ヤる度に、

霞みが消えてくるのが判るから、

もう頸の痛み、肩の痛み、腕の痛み、

構ってられませんでした。

今では、

マイクロスコープで、

歯の根の先端の【根尖孔】と呼ばれる、

神経が歯の中に入り込むための小さな小さなミクロの孔を、

直接、

眼で観て、

直接、

器具で処置できるようになりました。

これは本当に大きな大きな私の治療の武器となりました。

歯を抜くのが激減したのは云うまでもありません。

本当に歯医者として嬉しいです。

もう1つは、

虫歯菌の制御です。

日本歯科大学に助けて貰って研究は続いています。

某メーカーもバックアップして下さっています。

虫歯が大きくて、

虫歯を全部採りきると、

神経も採らねばならない症例って

物凄く多いのです。

なんとか虫歯を制御して、

神経を採らなくても良い、

これは歯医者の切なる願いです。

今から30年ほど前に、

新潟大学歯学部保存学教授の岩久先生が

【3-Mix法】を開発されて、

もう一歩の処までたどり着いたと思います。

が、

3-Mixは症例を選んで応用しないと、

絶対ではありません。

まだまだ改良の余地は沢山あると思います。

今は未だ、論文で公表していませんので、

明言は出来ませんが。

この三枝メソッドは、

良い成績を出しています。

今年もあと僅か。

でも其れは暦の上でしかありません。

まだまだ私の歯科医師としての人生は続き?ます。

歯の番人として、

奮闘するのは云うまでもありません。