歯医者選びは慎重に!


先般、若い女性患者さんがお越しになられましてね。

現在通院している歯科医院で、

抜歯の宣告を受けられたようです。

で、

抜いた後は、

インプラントかブリッジ、入れ歯の何れかから

決めてくださいと。

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私の診断も、

残念ながら、この第1大臼歯は

レスキューするには時既に遅し!と。

ごめんなさいね。

神経を採る治療が不完全。

根の先までキチンと処置できていません。

根の先の骨に慢性炎症があります。

ただ、この程度の雑治療の後始末であれば、

キチンとリカバリーできるんですが。

その根の治療の後がマズイ!

金属の土台が入っています。

セオリー通りの治療からズレタってモンじゃないですね。

その後の被せたクラウン。

何ですかね?これは?

適合悪いって白物でもない。

隙間だらけ。

入れた時から、

クラウンの隙間から唾液が漏洩する!

どんどん漏れが進む!

虫歯菌がドンドン繁殖する!

クラウンの内部でドンドン歯が侵される!

そこに噛む力が大きく掛かる!

土台を楔として、

歯が折れる!

これを医源病と言うんです。

申し訳ないのだけれど、

保存は出来ません。

抜いた後、

どう処置するのか?って。

初対面での私は判断出来ません。

この患者さんの体質、

唾液の性状、

噛み合わせ、

全く把握していませんモノ。

オマケに、

背後に親不知が倒れて埋まっています。

患者さんが、

色んなこと、

理解できていないと、

直ぐに私は手当て出来ません。

歯の治療を簡単に考えないでください!

このような状況は、

もっと患者さんが慎重に歯科医師選びしていたら、

回避できていた筈ですから。