リンデ教授の叙勲の報に


 先日、何時もの様に
白龍大権現に出向いて掌を合わせ
近くのナッツで朝食を採っていた。

 テーブルの前で
末の娘が
モーニングを待ちかねて
此れも何時もの事ながら
アンパンマンの絵本を
眺めていた。

 新潟日報をパラパラと
捲っていた私の手が止まった。

 秋の叙勲を報せる頁に
【ヤン.リンデ78元ヤーテボリ大教授.歯周病科長】
と、在った。
【旭日中綬章】であった。

 先生もかほどに
歳をとられたのかと
驚くと供に
スウェーデンの地に在る
此の偉大なる歯周病の権威が
我が国に於ける
学問に与えた影響を考えると
当然の結果である。

 先生の
【私は自分の眼で直接確かめた骨しか信用出来ない】
との
先進技量による検査機器重視の姿勢よりも
何よりも術者の技量の向上に
指導の重きをおかれていた。

 何にせよ
誠に御目出度いニュースであった。