生きる意義


はたから観れば、

開業歯科医という稼業、

派手に見えるのかもしれません。

先般、同じ歯科医師である友人が、

私の暮らし向きを観て、

余りにも質素であるのに驚いていました。

私の考えは、こうです。

私は患者さんからの診療報酬で生計を営んでいます。

ですから、

暮らし向きは質素に、

仕事にはシッカリと使う処は使う。

コレが患者さんへのフィードバックだと思っています。

それに私のような自費診療は税率において

健康保険医師のような優遇処置はありませんし、

経費率もベラボウに大きいのです。

江戸時代の年貢取り立てに喘ぐ百姓のようなモンだと

日々、実感して暮らしています。

それでも私の歯への想いの大きさが、

挫けずに自分を支えているんだと思います。

私は歯科医師に成りたくて、成りたくて、

この仕事に身を置いています。

その感謝が在るから歯を喰い縛って、

トボトボと道を歩いています。

ただ工夫しながら暮らし向きをたてています。

貧相になってはいけないと。

卑しい心になってはならないと。

派手に見えるのは、

私の工夫から、

その様に見えるのでしょう。

私は自分で、

こう思っています。

私は歯の世界の千両役者で在りたいと。

私の身体の隅々から、

心根の末端まで、

やせ我慢の塊だと自覚しています。

歯の治療の理想の形が、

私の診療所であるという実践を続ける事に、

生きる意義を感じています。