善い人で居よう


患者さんでも、

無理難題を言う方が時として居られます。

ただ、

この無理難題の定義が

他の医師とは違うかもしれません。

治療への要求度が非常に高い患者さんに対しては

むしろ喜んで診察させて頂いています。

嫌な気持ちなど一切ありません。

面倒だとも一切思いません。

私自身の上達へのキッカケになりますし、

患者さんの歯科に対する関心が高いことを

喜ぶべきだと思っています。

複雑な症状を細かく訴えて下さる患者さんも、

私にとっては診断の参考になりますから大歓迎です。

私の言う無理難題とは、

不可能を求めてこられる方です。

組織が治癒するのを待たないで、

先に治療を進めと無理強いする方。

根管に病気が在るにも関わらず、

クラウンだけ入れて欲しいと強要する方。

この歯は長持ちしませんと、

懇切丁寧な説明を繰り返しても、

死ぬまで絶対に保証せよと望む方。

私も長持ちして欲しいと頑張って治療しています。

が、

絶対に死ぬまで保証と言われたら、

それ以前に、

いつ爆発するかもしれない歯であるのに。

そういう時は、

ご自身にて、

その様な名医をお探しになられて、

どうぞ、どうぞ、

他所で治療して下さいって言いたい気持ちになります。

実際、言いますけど。

診察時間を絶対に守ってくれない方ですか?

そういう方はほとんど居られません。

お時間のお約束をお守りになられない方は、

診療を進める気がない方だと、

私は判断しています。

治療のアポイントはコチラからはお採りさせて頂いていません。

患者さんのお人柄を尊重しつつ、

丁寧な仕事をと考えています。

でも、

私も相手も人間です。

気持ちの糸を切って下さる機会にも遭遇します。

その様な時には、

正直、ホッとしています。

私はもう若くはありません。

紳士として毅然と居たいと思います。

楽しめない歯科治療はしたくはありません。

人の暖かい心の判る人で居たいと思います。

心の暖かい人で居たいと思います。

難しい理屈は判りませんが、

私はそういう気持ちで診療に勤しんでいます。