悪口も財産税


地域に根ざしたお医者さんってのが理想なんでしょうが、

私の診療所は、そうもイキません。

なんせ遠方からの方が多いですから。

時間もお金も体力も使って、

こんな田舎歯医者まで、

本当にありがとうございます。

ただ、

歯科医師に求める処の意識が高い患者さんですね。

そういう意味では、

私も腕が鳴ります。

患者さんの要求に応えることで、

私の技術は向上するし、

そんじょそこらの歯科医院では対応できないでしょうから、

私の診療所が他の歯科医院と競合する事はありません。

面白い話しを2つほど。

私の患者さんが、ある歯科医師にインプラントをしたと言ったそうです。

で、

その先生が問うたようです。

何処で?

患者さんは、

三枝先生ところ。

その先生が、言った台詞が面白い。

インプラントなら私もヤってるから、次は私の処へ来てよ。

お安くしておくから。

で、三枝歯科の治療したところってどれ?

ひとつ見せて。

患者さんは、あ~んしたそうです。

治療した処が判からなかったようです。

その先生の捨て台詞。

アソコは高いからな。

2つ目の話し。

以前、高松市内の美容院にてカットしていた際に、

いくつか並ぶカット台の向こう側から、

私の話題が聴こえてきたのです。

象の耳になったことは言うまでもありません。

話題の内容ですか?

私の態度が悪い、

治療が下手、

治療費も高い、

ボロクソです。

カットするスタイリストは私を知りません。

私もシラッと聞いていない降りをしながら、

スタイリストに、

あの方は何処のお方?

と、然り気無く。

○○歯科医院の奥様のお母様です。

ほ~。

カットも終わり、

会計を済ませ、

私はスーと、

頭じゅうにクルクル巻き状態の奥方に近寄り、

軽く会釈し、

初めてお会いすると思います。

三枝でございます。

で、

顔を正面まで覗きこんで、

ウインクしてやりました。

この奥方、雑誌を床に落としてました。

会ったこともない方から知り合いだと言われたり、

患者さんでもない方から悪口言われたり、

もう散々ですよ。

ただ、

これも性格なんでしょう。

誉められると、何か裏があんじゃねぇ?

悪口くらいの方が気が楽なんですよ。