いつの時代であっても


患者さんと云うのは、相当長い間通って下さるものだと、

私は、それが普通のことと思ってきました。

ですから、

自然と経過から学ぶことが出来ました。

自分の為した仕事の経過を観察しながら、

工夫を重ねて今日に至っています。

新しい歯科医院ができたから、

私の処からソコへと移られると云う経験を

しないで過ごせました。

ただ、患者さんとの意見の相違から、

私の手には負いかねる場合は、

患者さんの納得いかれる処での治療をお勧めし、

流儀に反する医療行為をしないで済みましたことは

私にとっては幸いであったと思います。

この症例は、

全体象からすれば、ごく一部ではありますが、

犬歯にはメタルボンドクラウンを、

大臼歯にはメタルクラウンをお造りしました。

オールセラミック全盛の昨今においては、

?????

と、お感じになられるかもしれません。

が、

この症例については、

絶対の自信で、

私は、このような設計を選択したのです。

それは長持ちして、

快適な咀嚼環境を維持することが

一番大切だと考えるからこそ、

この症例については、

この決断をさせて頂きました。

素人の方にはお判かりにならないでしょうが、

歯科医師なり歯科技工士の方ならば判って下さるでしょう。

このメタルクラウンの形に込めた知恵と魂を。

この自動車は1967年製のアルファロメオのジュリアです。

箱形の普通の車のように観えますが、

当時はポルシェを次々と追い抜いて疾走した名車です。

ピニンファリーナの手によるデッサンから生まれた美しいラインに

私はウットリするのです。

この車のコピーが【愛しのジュリア】であったことを

懐かしく思い出される方々も多いことでしょう。

良いモノは、

時代を経ても変わりません。

クラウンと車を重ねて、

良いモノ造りが、

私らの使命であると信じています。