歯との暮らし


夜中の3時って未だストーブが要るんですよ。

目覚めたら直ぐにジャンバーを羽織って

マリリンが用を足すのを、

ポケットに手を突っ込んで眺め、

で、

直ぐに折り返して家の中へと。

ストーブに火をいれて、

珈琲を啜りながら、

色んなこと考えていました。

仕事着のワイシャツが干したままであったと。

観れば半渇き。

空っぽになった衣装棚の一つだけ空でない半透明のボックスを

引き出してみました。

4、5枚でしょうか。

洗ったあとクシャクシャに丸められた私のワイシャツが

突っ込んでいました。

しばらく屈んで、

眺めていました。

あぁ、此れがこの家での私の真実の姿であったんだと。

一生懸命に守ってきた積もりであったのは、

一人よがり、

一人相撲であったのだと。

涙が流れましたよ。

マリリンも判るんでしょうね?

あんなに食欲旺盛であったのに、

食べません。

つくづく歯科医師で良かったと、

今日は本当に実感しています。

でなければ、

私は折れてしまうでしょう。

歯には、

また助けて貰いました。