リーダーの条件


私が幸運であった事の1つに、

ロッキード裁判の公判中であった田中角栄元総理の故郷である

新潟県で青春期を過ごせた事だと思います。

類い稀なる人心掌握術を身に付けた元総理は、

行動は即決即断、

動きはコンピューター付きブルドーザーの勢いにて、

で、

行動を起こす前には、

猛勉強の上での、

周到な根回しと云う、

剛柔兼ね備えた人だったと、

新潟県人のなかで、

其れを否定する人は皆無です。

何度も街頭演説を取り囲んで聴き、

越山会と云う鉄の結束の後援会に顔を出し、

時には声をかけて頂く機会もありました。

スピードも大切ですが、

其れは他人目に観える局面において、

そのように感じさせる【仕掛け】でしかありません。

留まる処、

ジックリと勉強する局面、

待つタイミング、

季節にも春夏秋冬が在るように、

人と人との関わりにおいて、

スピードだけが重要ではありません。

結果が大切なのです。

その結果も、

日頃の経過と云うか、

日々の積み重ねが大切だと、

青春期に天才に触れて、

私は良い勉強をさせて頂きました。

リーダーとは、

トレーニングしてもなれません。

リーダーは生まれ持った

天から授かった才能の1つです。

他人の言葉に素直に耳を傾ける姿勢は大切です。

が、

巌として【ぶれない】勝負どころを見誤れば、

其れは【信念】のない唯の浮草でしかありません。

こう言うことは、

男も50も過ぎれば、

ひとかどに判ってなきゃ阿呆ですよ。

若い時分の恥じかき放題の青春期に、

どれだけ社会から学び、

自分で何を考えたのか、

そして、

穴があったら隠れて仕舞いたいという過ちを

積み重ね、

反省も積み重ね、

で、

だんだんと周囲に人が集まって来るのでしょう。

私は、そう思っています。