イヤー!ゆっくりとデキマシタ!


先週末の土曜日から昨日までの8日!の間、

歯科医師免許を頂戴してから

初めての長期の休暇を頂きました。

海外への出張であっても、

アメリカの西海岸辺りですと2泊3日程度の

強行軍が当たり前でしたし、

大学への出張などで1週間ほど休診する機会は多いのですが、

なんせ今回は歯から全く放れての8日間でしたので、

罰当たりな心持ちにならなかったと言えば

嘘になります。

私は大勢の患者さんを抱えています。

他所の歯科医院の患者さんの数より

断然少ない癖にとのご批判を受かるかもしれません。

が、

私に言わせれば、

他が非常識なほどのオーバーキャパシティだと。

1日にそんなに多くの患者さんの診察して、

医療の質の担保が出来るのだろうか?

そんな風に思っています。

先日、

歯科医師の集会にて私は突き上げを受けました。

????

私が自費治療であるから【ラバーダム防湿】が出来るのだと。

我々保険医はラバーダム防湿は健康保険から外されたので、

しようにも、出来ないんだ!

と云う主旨だったように記憶しています。

私ですか?

そもそも、

このような医療倫理の欠如した理屈が、

歯科医師が社会から見放された根本的な原因ですから、

穏やかに、

丁寧に、

歴史的過程と其の時代の現状から、

ご説明させて頂きました。

歯科保存学の全ての教科書の第1項は、

【無菌的治療方法】で始まります。

其のまた最初が、

【ラバーダム防湿方法】から始まることに

異論を唱える歯科医師は皆無でしょう。

医療行為にとっての【基礎のき】は

無菌的治療ですから。

私が歯科医師になってから数年前までは、

健康保険の治療点数にはラバーダム防湿方法は

確かに適応されていたのを、

これも異を唱える歯科医師は居らぬでしょう。

で、

ここでお聞きしたいと思います。

ラバーダム防湿方法を普通に施術されてました?

してなかったですよね?

でも、

ラバーダム防湿方法の点数だけは、

当たり前のように診療報酬明細に記載されていたのは

どういう訳でしょうね?

ラバーダム防湿に使う消耗品も売れていませんでした。

国家はキチンと現実を把握していたのです。

其の結果、

ラバーダム防湿方法は、

点数から【消えた】のではなく、

処置の点数の中に【含まれた】のです。

歯科医師が歯を抜くでしょう?

この際の麻酔注射の点数は、

抜歯の点数に含まれています。

点数にないなどとの屁理屈をつけて、

麻酔注射しないで歯を抜くんですか?

死ぬほど痛いので、

患者さんは2度と其の歯科医院へは行かないでしょうね。

自分の怠慢でしないものを

国のせいにするなど、

医療人の風上にも置けませんね。

外科の医師が開腹手術の際の、

様々な滅菌に関わる消耗品をケチるでしょうか?

患者さんのために【しなければナラナイ】ことを

キチンとするのが医療人の責務ではありませんか?

キッズスペース設置や無料駐車場は、

医療行為とは全く別物であり、

これは【商い】上の工夫でしかありません。

これを【ホスピタリティ】と勘違いしている方が

多いのではないでしょうか?

話しが反れましたね。

この間、

ある方の一言が胸に突き刺さりました。

私ら職人には定年退職がない。

これは誠にありがたいことである。

だから、

休みながら働く、

働く際には命懸けで働く。

で、

長い間働けるように、

休みながら働く。

私は歯科医学が好きで好きで堪りません。

生涯現役で居たいと思っています。

で、

若い歯科医師に負けたくありません。

それで、

私の休暇ですか?

日焼けして真っ黒なりました。

ハワイへと新婚旅行へ行ったスタッフに付いて行った訳ではありません。

千葉県のトアル自動車の整備工場に

犬たち同伴で。

朝から晩まで、

自動車の屋根の上での整備に明け暮れていたのです。

メイドインジャパンやドイツ基準が普通の人には

到底、理解出来ないでしょう!

チョッとの不具合にでも、

あり得ない!って大騒ぎできるのは、

日本人やドイツ人の優れた精密な仕事に慣れたためだと。

当たり前と言えば当たり前なんですが。

その辺アメリカ人ってのは【おおらか】ですよ!

車は単なる走る道具でしかありませんから。

肝心な部分が丈夫であれば良いんですよ。

凄いでしょう?

アメリカ製のキャンピングカーの整備場です。

降雨の少ない西海岸では、

新車であっても天井の造作がとても雑です。

内部の細かな処も、

日本人感覚では雑極まりありません。

これを時間を費やして、

何年もかけて自分仕様に変える。

20年位は必要でしょう。

ですから、

程度の良いモノを【クラッシィ】と呼んで、

羨望の眼でオーナーを尊敬するんです。

何でも新車を好み、

モデルチェンジの度に乗り換える人を、

逆に成金の良いモノを知らない人と軽蔑されるんです。

アルミ板を切断し曲げて、

コーキング剤を注入し、

すぐ脇で作業する板金の名人に聞きつつ、

全てを忘れて、

作業を満喫していたのです。

良いリフレッシュになりました。

ヤハリ歯の方が奥が深いと、

再認識した数日間でした。