インプラント治療の現実


 平日の休診日には
映画にでも行きたいものであるが、
昨日は
朝から夕刻までに
都合六組の来客を
捌いていた。

 インプラントメーカーであったり、
歯科関係のメーカーの方である。

 私は自分の仕事以外には
無頓着な性格である。

 従って、
よそ様の現状など
知る訳など無い。

 が、其の様な私では在るが
常々不思議に思っていた事を
来客である方々に
お尋ねし
又、不可思議な気持ちとなった。

 其れは、
最近、巷でよく目にする耳にする
【歯が無い人にインプラントを入れたその日から噛める治療】
と、
【CT画像から3D化しコンピューターによってインプラントガイドを製作して安全な手術を】
言葉が違っても
まあ似たようなモノについてである。

 結論は私の思った通りであった。

どこぞの食い物のメニューでは無いが
上手い話には裏が在る。

 実力以上に見栄を張ると
痛い目に会う。

 私は先のキャッチ.コピーの様な
インプラント治療が本当に上手くいくとは
到底思えなかった。

 骨には骨の都合がある。
歯科医師免許に合格すれば
皆、歯科医師である。
調理師にも色々在る様に
歯科医師も同じである。