チャレンジ


もう10なん年も昔の話しです。

恐らく30近くになった娘が未だ中学1年生の頃に、

メーカーからの推薦で、

後進国と云えば叱られるかもしれませんが、

某王国の王立の歯科診療所を創るから如何ですか?

と。

破額の条件であったので、

それこそヨダレを垂らしてとなった私に、

娘から大いに叱られた事を

何故だか、

不意に思い出したのです。

娘が反対した訳は、

親の私よりキチンと調べた娘は、

政情不安であるからと。

今に思えば、

本当にシッカリした娘だと。

恐らく私が、

こういう風な調子であるので、

自分がシッカリしなければと思っていたに違いありません。

この娘も今では海外にて仕事に就き、

私などの及ばぬ処となりました。

毎日のテレビの報道などを垣間見、

本気で海外へと逃げ出したくなるのは

私だけではないでしょう。

私らは医療を通じて、人の役にたてと云うことを

自然と母校から教育を受けました。

確かに、

診療行為に対しての報酬を頂いて

私らは暮らし向きをたててはいますが、

社会貢献が支柱にあることを忘れた日はありません。

それこそ手に技術を持つ私らの、

活躍できる場所は、

世界中何処にでもあるのです。

いつまでもワクワク気分でいたいじゃないですか?

何事もない穏やかな人生よりも、

チャレンジするワクワク気分で過ごす。

それが私の選んだ道であり、

これからも

そうし続けるでしょう。