我を捨てる


教会へ通う度に神父さんは

我を捨てなさいと

仰られます。

耳では素直に聞いています。

我を捨てる。

私の仕事と、

この教えを、

何処にも矛盾なく共存させるように

私は考え続けていくでしょう。

自分と云う個性を、

治療する歯に封入してこそ、

病であった歯の治癒が得られるからです。

面白い文章に出会いました。

文字で心を洗い、

心のノミで顔を彫る。

小島直紀氏の著作から目に止まった言葉です。

また、

風雪に耐え抜いてきた顔

と云う一節にも興味を強く惹かれました。

生きることと

仕事に生きることは、

今でも私の中では一緒です。

自分の知識の一層の向上のために、

私は練習やトレーニングも欠かしませんし、

多くの書物や文献にも目を通すことを

苦労とは思いません。

書物から得た知識を、

今度は実体験で磨きをかけて、

見識を深めたいと思います。

そこから私と云う個性が生まれ、

私の顔が形成されてくるものだと

信じて来ました。

私は我が儘は、

歳を経るごとに収めるべきと考えています。

好好爺で良いじゃないですか?

でも、

我を捨てる。

この意味を考えて過ごしたいと思います。