幸か不幸か


時刻は23時です。

帰宅しました。

内藤正裕先生との2日間は、

私の後半の人生のターニングポイントになるでしょう。

先生は仰いました。

科学は、

DNA,RNAレベルまで、

人の身体を分解させた。

その結果、

人はアミノ酸に至る。

が、

アミノ酸を集めてみても、

感情を持つ人には生れないと。

私は師匠と同じ時代を生き、

師匠の肉声を鼓膜に刻み、

師匠の表情を網膜に記録し、

師匠から考える行為を教わった

類い稀なる幸運な人間です。

今は、

そのことに以外の、

自分の幸運を見いだせません。

でも、自分の使える限られた時間を

どう使うのか?

良いキッカケになりました。

脳髄と心が疲労困憊。

宿に隠り、

自宅で、

考へ、

それが生涯の弟子の仕事であり、

苦しみでも在ります。