老いてこそ判るモノ


もう10年は普段の足として、

役にたってくれていた自動車を

入れ替えしました。

先の東北大震災の際には、

当地へと、

泣きながら向かった思い出深い車です。

ただ、

コンピューター部品が多く

修繕を私の手には負えません。

泣く泣く手放す事になったのです。

私はモノを長く使うのが好きです。

ですから、

知人へと、

養子に出すことにしたのです。

最近の自動車を私は良く知りません。

それで、

息子に選んで貰いました。

息子が選んだ自動車は同じBMWの7シリーズでした。

ベントレーでも選んだ際にはどうしよう!

そんな心配を余所に

ハイテク化されつつある、

家電製品化されつつある

昨今の自動車についてゆけない父親に

無難な選択したようです。

父ちゃんはトロくなったからねと。

危ないからデカイ普通のセダンが良いよと。

ベンツのSクラスは、

ボタン、スイッチの類いが父ちゃんには無理!

同じ装備ならBMWの方が安いからねと、

私の懐も考えてくれた模様。

納車した車を息子に数日の間、

使って貰い、

1日かけて、

スイッチ、ボタンの類いを教えて貰いました。

が、

帰宅して、

全く判りません。

息子に電話で聞くこと数十回。

私は根っからのアナログ人間です。

歯の治療においても、

ハイテクデータベースよりも、

昔ながらの機械化された機具を大切に、

そして、

患者さん自身の身体の細かな変化を

見逃さないハンターのような眼を

重要視しています。

一見便利そうに見える新しいモノを

私は信じられないのです。