根管治療から学んだもの


午後の1時から始めた

下顎の第1大臼歯の根管治療。

今、

午後の4時です。

前医の被せたクラウンを外し、

根管内ポストを除去。

古い根管充填材を

丁寧に取り除き、

根管の拡大形成を終了しました。

4根管ありました。

ラバーダム防湿していますから、

患者さんも、

お口を開いたままです。

大変、お疲れ様でした。

丁度、

息子から電話が入りました。

どうやら、

悩みがある様子。

で、

今しがたの治療の話しをしてやりました。

前の先生の治療の影響も大きいんやろ?

前の先生が削り過ぎてたらどうするん?

などなど。

父を案じてくれてるんでしょう。

それなら、

もっと倹約して欲しいのですが。

息子に答えました。

父ちゃんの仕事はね、

ただひたすら丁寧に綴ること。

駄目だと決めつけないで、

決して諦めないこと。

アチコチの方向から、

何とかならないか?

探ること。

で、

必死で糸口を見つけては、

丁寧に丁寧に、

ひたすら綴る。

だから俺はネバイだろ?

先の奥歯は長く患者さんのお役にたってくれるでしょう。

ただ、

このような治療は嫌だと云う方も居られるでしょう。

だって、

歯科医師はスピードが勝負!

だなんて、

書いている方も居られる位ですから。

ただね、

3時間の根管治療って言っても、

ダラダラでは上手くいく筈ないですよ。

5分刻み位で、

手順の内容を変えて、

進めているのですよ。

で、

これは確信しています。

基礎と考え方に芯がないと駄目だとと。

ぶれないこと。

そんな話しを、

根管治療に交えて話ししてやりました。

ふ~ん。

丁寧に綴るか。