外観と実際の間には


クラウンが外れて、

ズット放置しておいたのだそうな。

ここまで来れば、

まさかこの根だけになった歯が

残るとは思っておられない様子。

根も真っ二つに折れています。

抜いて、

インプラント入れましょう!

って言われたのだそうな。

で、

私の診療所へお越しになられました。

歯肉に被われていますが、

このような症例においては、

根を被う表面の骨が

楔のように溶けているものです。

そのままインプラントなど入れようものならば、

インプラントの頬側の骨が無い訳ですから、

インプラントが剥き出しになってしまいます。

じゃあ、

ブリッジにしようか?

そう考えてみたのですが、

抜歯の今日、

さぁて麻酔注射をと、

粘膜を視て、

ガ~ン!

大臼歯の真下の歯肉にフィステルが!

前に2名の歯科医師によって

根管治療が施されたとのこと。

クラウンを外して、

精密検査しなければ、

折れ易い根であれば、

ブリッジには使えません。

抜歯の際に、

粘膜を開いて、

双方の歯の骨を視てみました。

ねっ!

簡単ではないでしょう?