歯科衛生士像


トアル歯科医院の歯科衛生士は、

患者さんの診察に際して、

先ずは、

弱拡大下でのルーペにて診査し、

続けて、

大拡大下でのルーペにて精密診査。

続いて、

マイクロスコープを使って、

歯肉と関わりのだそうな。

それを知った私は、

誠に熱心かつ立派な

仕事への取り組みを持つ歯科衛生士だと、

大いに感心したと共に、

この歯科衛生士を指導する歯科医師に

疑問感を持ったのです。

マイクロスコープを使って、

拡大下での診査は、

精密な治療には必要です。

しかし、

それは歯科医師の仕事です。

歯科衛生士の仕事は、

歯科医師の仕事の代理ではありません。

木を見て、

森を見ずと言う言葉があります。

歯科衛生士の仕事の中で

最大の業務は、

患者さんが口腔の健康維持のための

動機つけのモチベーションを上げる事です。

口腔の健康維持のためには、

患者さんの日常の食生活から、

習慣、

加えて、

高齢化社会ですからm

医科的見地からの、

口腔への影響を、

考察しながら、

アドバイスを与える事だと、

私は考えています。

つまり、

患者さんを、

人間と言う全体像で捉え、

患者さんの心を掴むこと。

それ無くしては、

歯科衛生士は、

単に口腔の清掃人でしかありません。

若い歯科衛生士は人生経験も少ないのは

当たり前ですから、

その時代に、

シッカリと技術の取得に修練して頂き、、

人として、

女性として、

ひとかどの悩みや様々な経験を経て、

人を診る医療人へと

導いてゆくのが、

歯科医師と歯科衛生士の関わりだと思います。

しかし、

現実には、

話しに聞くような歯科衛生士は稀なる人物です。

折角の宝を

勿体ないと、

私は経験上、

残念に感じるのです。

看護師の理想像としての

ナイチンゲールの生き様は、

医療の現場において、

大いなる灯火となっています。

歯科衛生士のナイチンゲールって誰でしょう?

ここに、

歯科医師の大いなる責任が在ると思います。

歯科衛生士と看護師が、

共に医療人である以上、

人への積極的な関わりが、

プロとしての

大いなる鍵であります。

しかし、

私自身も、

この責任は果たせてはいません。