インプラント治療を受けるにあたって その4.

私がインプラント治療を始めて25年ほど経ちました。

当時使っていたインプラントと今では違うインプラントを使っていますし、
患者さんからしてみれば違いは解らないかもしれませんが、
私のインプラント治療は年々、変化しています。

もちろん最新の文献やデーターは参考にしていますが、
私自身の患者さんの経過を慎重に観察して、
私は自分の治療方法にフィードバックしています。

確かにインプラントは骨と確実に結合しているので動きません。

しかしながら、年月を経てば人の顔にシワが出来たり、肌が弛んだり、
骨格に変化が顕れて本人にも他人目にも気がつかないかもしれませんが
突然、何十年振りの出会いに誰か判らぬ時があるように、
人間の身体というのは全く同じ様に細胞の再生は行われません。

骨と確りと結合しているインプラントではありますが、
何十年も経てば微妙に前後の歯との位置関係に差違が生じてきます。

私は将棋を打つのが好きです。

相手の手の先の先を何処まで読み取れるのかが勝負処です。

インプラント治療は将棋と似ています。

骨や周囲の歯の環境の変化を先読みして治療する醍醐味を私は楽しんでいます。

治療直後の状態に達成感はありますが、治療直後を治療前と比較すれば良いのは当たり前。

治療が終わってからが勝負だと私は思っています。

時が経てばインプラントメーカーが無くなっていたり、部品が変わってしまっていたり、
私は色々な経験を味わいました。
私が以前使っていたブローネマルク.インプラントとだけで何回もモデルチェンジを経験しましたし、
現在私の臨床の中心であるアストラテック.インプラントとだけでも四回はデザインが変わっています。

私のインプラント治療はデザインが如何に変化しようとも、部品の供給か断たれようとも
困る事はありません。

時に私の治療ではないインプラントのレスキューを依頼される機会があります。

道具は自身で調整するのが職人です。

適時、私は自家製ドライバーを製作できる様に工房を持っています。

インプラントは長持ちする治療です。

宮大工が何百年も前の建築物に挑む様に、私共専門職は常に挑戦し続けなければなりません。

私は専門職としてインプラント治療を信じています。