良い歯科医とは その1.


商家に生まれ育った私ですが、自ら望んで歯科の道に入りました。

大学の合格発表で、附属学校前の掲示板に自分の受験番号を見つけ、嬉しくて大学前の富士見坂をかけ降りて
外濠の橋を渡り、神楽坂を公衆電話を探して走った30数年前の記憶を今でも鮮明に覚えています。

歯科医師国家試験に合格したあの日に、良い歯科医に成ろうと決意した自分の表情も未だ忘れる事はありません。

ずっと良い歯科医に成ろうと思っていました。

但し、良い歯科医とはどのような歯科医なのか、今でも結論づけは出来ていません。

深い人間洞察力を備えた温かな人柄を兼ね備へ、人の哀しみを自身の事のように判る事ができる医師。

でも、歯科医は技術者でありますから、腕が人より良くなければ話しになりません。

診断力も優れて良い治療方法を決定出来なければなりません。

診療所を管理する立場であれば、徹底した感染防止対策を整えて、患者プライバシーを守り、
より優れた医療機関との連携を採れる関係を構築出来なければなりません。

なん十年も、この業界で生きてきた私ですが、良い即ち優ると云う事であれば、
全ての諸般に渡って上へ上へと目指さねばなりません。

一言で言うは簡単ですが、良い歯科医とは即ち、私の理想像でありましょう。