歳のせいですか?


先週の事です。

大学病院で研修している歯学部の5年生の数名。

当時の私とは全くの反対で、

とても熱心なのです。

で、

おだて上手。

4月から、

私の顔を観る都度に、

作品を持って来るんです。

毎月、毎月、

上手になっているのが、

顕著で、

私はとても清々しい気持ちで観ていました。

次回からは、

他科へ移動するので、

今日が先生の仕事を拝見するのが最後です。

ありがとうございました。

ペコリと並んで頭を下げられ、

なんだか淋しい気持ちになりました。

で、

よし!

今日は君らには、

フルコースで治療を披露してあげよう。

アシスタントは君らにお願いする。

覚悟はいいかい?

若者たちは清々しい。

そろって、

ハイ!

一心不乱な1日でした。

学生たちも、

チームワーク見事に、

次々と、

私の使いそうな特殊な器材を

治療内容に併せて、

準備に走り回り、

必要な際には、

確実に私の掌に

器具は乗っています。

よく此処まで、

勉強したモノだと。

治療を終えて、

今日は此処まで。

君たちは本当に頑張ったね。

ありがとう。

どうか良い歯医者さんになって下さい。

一人一人と握手し、

診療室を後にしたのです。

気分爽快と大笑いの瞬間、

右肩に強い痛みが走ります。

この程度の手の駆使に、

対抗出来る筋力、体力があった筈。

あぁ、歳だ。

高松に帰っても痛みは、

ますます強くなり、

鎮痛剤で、

誤魔化し、誤魔化し、

過ごしていました。

が、

観念したのです。

メーカーに電話を入れて、

マイクロスコープ用の私の座る椅子を発注したのです。

メーカー各社のご好意で、

それぞれが、

先生、

先ずはデモ機を貸し出しさせて頂きますから、

それから決めて下さいと。

私の座る椅子と言っても、

1脚40万円はします。

特注ですので、

納期は3ヶ月程度。

特注椅子は、

治療中の私の

腕を支え、

頸を支えて

そんな構造になるようです。

若い頃には、

考えられないことに、

またまた淋しい気持ちです。