心の余裕


グリーン車の空いた座席空間を

贅沢に使うって、

心に余裕が生まれますから、

私は安上がりの性分ですね。

駅弁をかたづけて、

洗面所に歯磨きへと。

さて読書でもと、

思っていた頃に、

ちょうど車内販売のカートが。

熱い珈琲でも、

そんな気分になって、

ホットお願いします。

お砂糖、ミルクはいかがなさいますか?

の声に、

思わず、

販売員の顔を見上げたのです。

声色が実に良かった。

視界に入ったお嬢さんを視て、

引き続き驚いたのです。

で、

私は甘党なのでと返すと、

では、

お砂糖は3つに致しましょうか?

おいおい、

それじゃ糖尿病になるじゃない。

2つで、ミルクは1つ。

そんな会話から、

ニコニコ顔のお嬢さんに、

朝から美人とは、

今日は気分爽快だね!

一昔前の国鉄時代の新幹線の車内販売員だったら、

とてもとても考えられませんね。

髭の生えている女性みたいな

力もち間違いなしの

オバチャンが定番でしたもの。

いやいや時代は変わったモノですね。

変わったと言えば、

当の私も

そうかもしれません。

喫茶店のウェイトレス嬢や、

コンビニの店員嬢、

何気ない関わりの中で、

綺麗な女性を観ると、

スルリと、

お綺麗ですねと、

心の底から言えるようになったのです。

傍で聞く愚息から、

父ちゃん、

今更ナンパかい?

こういう輩を未熟者の助平と云うのです。

私自身に、

全く下心が無いから、

心の評価が、

言葉として発するのです。