桜ふたたび


今日の診療が終わったら、一路新潟を目指して車を夜通し走らせます。

夜が明けるのは、恐らく越中境あたりでしょう。

患者さん達からは、

ー 先生、道中気を付けて!疲れないように!もう若くないのだから無理しないように! ー

と、口々に声をかけて下さいます。
が、私の患者さんの平均年齢は68歳です!
ありがたい気持ちになりながら、心の中では私の方が患者さんへ逆のお声がけをしています。

毎月、新潟へ通うようになって数年が経過しました。

私は、この越後の地を第2の故郷だと思っています。
ですから、私にとっての新潟行きは、私にとっては大切な充電時間なのです。

私は心から神様や仏様を信じています。
それは日々、人体の神秘に触れているからだと思います。

ですから、越後の大地の、大信濃の水の、連峰の山の、大陸へと続く大海の、柳都の大気の
それぞれに宿る神様が、私を護って下さっていると信じています。

新潟で確りとエネルギーを養い得るので、私は良い仕事が出来るのだと信じています。

この季節、萬代橋の袂のやすらぎ堤の桜は満開です。

桜に接し私は、この大きな太い木の幹に両に掌をあてて、木からの生命の気を確りと吸収する事を楽しみにしています。

四国の高松に暮らす私にとっては、桜の満開に触れる春を二度も感じる幸せを心からありがたいと思って感謝しています。