患者さんとの関わり方


先ほど、

78歳の女性患者さんに

インプラント治療の

第2次外科処置を行いました。

本来は、

昨年の11月に行う予定でした。

その際に、

緊張しきった患者さんに、

今日はやめて、

一緒にお茶しましょうと。

高齢者に対する治療の大原則は、

ストレスをかけないことですから。

で、

前回お越しになられた際に、

次回は先に進めましょうとだけ。

手術のしの字も言いませんでした。

言えば、

恐らく2~3週間ほど前から、

お腹の具合が悪くなる事が判ってましたので。

診療チェアに横たわる前に、

あれっ?

今日は補聴器をお忘れですか?

などと言った雑談から入り、

診療チェアを静かに倒し、

顎の関節の触診を

いつものように行い、

秘かに準備した麻酔注射を。

チェアを起こして

うがいを。

ご本人は、

エッ?

まだ良く判っていない様子。

再び、

麻酔を足す際に、

薄目を開ける患者さん。

麻酔が終わるや否や、

先生、何をされるん?

○○さん、

襲いかかる事はありませんよ。

で、

二人して爆笑したのです。

処置はササッと終わり、

縫合を終えたあと、

んもう!

先生にヤラレタわ!

でも、

知らなくて良かった!

知ってたら、

眠れなかったわ!

このような

医師と患者さんとの関わり方って、

通常では成り立たないと思います。

でも、

これが上手く機能するのが、

私ら医師の常日頃の所作だと思います。

また、

これが成り立つから、

私の診療所は、

他の歯科医院との競合に

関係なく、

患者さんが途絶える事がないのだと思います。