ヤッパリね!


昨日のインプラント治療の症例を

ブログにてご紹介させて頂きました。

教え子たちや、

知人から、

問い合わせが殺到!

ヤッパリね。

皆さんが一様に同じ質問でしたのも、

ヤッパリね!

先生、恐くないんですか?

今度は先生が訴えられたらどうするです?

インプラント以外の、

部分入れ歯じゃダメなんですか?

写真を拝見する限り、

欠損部分が大きいからブリッジはキツいでしょうが。

黙って聞いていました。

私の基本的考え方って、

こうです。

目の前の患者さんが困っている局面にさいして、

恐い気持ちはありません。

恐いって感情は、

メスを手にする際には毎回毎回、

ブルルンと身震い、

武者震いしますよ。

メスは万能ではありませんし、

医療事故は絶対的にあってはなりませんから。

ですから、

恐いってよりも、

緊張感でしょうかね。

難しい症例ほど、

高い山を制覇しようとする登山家のチャレンジ精神が、

ムクムクと。

山が高ければ高いほど、

前準備をシッカリと、

全方向から、

ジワジワと、

病気の本体を包囲して、

戦術方法を搾ってゆく作業を重要視するのは、

戦国時代の武者の性みたいなモンでしょう。

先日、

某インプラントメーカーの役員がお越しになりました。

先生、ウチの新商品の使い勝手いかがでしょう?

私ですか?

別段、違和感ありませんよ。

インプラントデザインの変化よりも、

患者さん各々の骨質の方が違いますから。

症例によって、

細工は変えませんとね。

で、

そういうモンですか。

まぁ、先生らは、

線路の無い時代に、

ご自身でレールをひいて、

前に進まれて来られた訳で。

ソリャそうだ。

今時の40代の先生方とは、

ソリャそうだ。

そうかもしれませんね。

プロフェッショナルって、

そういうモンです。

その違いに敏感な患者さん。

その違いを重く評価して下さる患者さん。

そのような方々に支えられて、

私のこだわりは、

初めて発揮するのです。

昨日ですか。

診療の合間でお越しになられた77歳の女性患者さん。

この処、

いろんな意味でお淋しいのか?

で、

余所の歯医者に行ったら、

定期検査は、

月に1回で800円。

先生処だと5000円は要るから。

この方の治療は12年以上前に終了しました。

全てがインプラント治療です。

歯は1本もありません。

噛み合わせも、

骨レベルも維持して、

変化ありません。

が、

定期的な噛み合わせ調整と、

ポケットマネージメントで、

維持できているのです。

超高齢者に完璧ブラッシングを無理強いするのは酷です。

さりげなく、

キチンと仕上げてお返しする。

これも私の基本的考え方です。

ただ、

ご近所のご同業と、

仕事の差を、

800円の治療と同じにされた私は、

顔色は全く変わりません。

むしろニコニコしていたと思います。

私の診療所のメンテナンス処置は、

スタッフ業務には入っていません。

私の仕事です。

メンテナンス中の変化を、

私の虎の目で、

見逃さないためです。

その辺りの違いが判って下さらないって、

これから超高齢者に必要な、

生活における歯科習慣の改善とうの、

生活アドバイスには、

素直に耳を傾けてはくれません。

これも経験上です。

私は1日に診察できる患者さんを

少数と決めています。

その台詞を聞いたあとは、

○○さん、次は困った時にご連絡くださいと。

アポイントメントブックから外させて頂きました。

健康維持って、

医者と患者さん、

その家族の

協力あってこそ。

先生、助けてぃ!

そんな患者さんには、

リスクをおんぶしてでも、

私は立ち向かいます。

ソレがヒポクラテスの誓いを守る者の責務です。

が、

真逆の。

皆さんも、

ご自分を医療人の立場に置き換えて

考えてみてください。

辛い、

割り切れない想い、

時たまに。