想像力


小学生みたいに、

9時には床に就く習慣の私が、

期末試験期間中の娘に付き合って、

テーブルに並んで。

気がつけば0時を回っていました。

パパは仕事があるから先にと。

すると、

娘が私の床に入ってきました。

中学2年の娘が、

一緒に寝てくれると云う思いがけない行動に、

私の心は、

外気とは異なり、

暖かくなりました。

帰宅すると娘から、

パパ、明治維新がよく判らない!

教えて!と。

歴史が判らないって?

教科書を開いて、

コレはツマラナイ!

娘に言いました。

歴史上の人物、風景を

今に生きる人は誰も直接は知らないんだよ。

だったら?

ソレは、

想像力をたくましく。

自分の身を、

その時代に置き換えてみてご覧。

ソレと、歴史は川の流れのようなモノ。

必ず、

上流から下流へ、

そして海に広がってゆくモンだ。

明治維新は、

日本人が日本人たる自覚に目覚めた

大きな日本の転換期。

ダイナミックでドラマチックな躍動の時代です。

浪花節を唸るように、

活躍する人々を

面白おかしく。

その後、

テキストを解く娘は、

安堵したのでしょう。

普段、

歯学部に学ぶ学生諸君に対して、

私の好きな歯科医学を

ナンとか好きになって貰おうと、

コレからの時代を引き継ぐ後進たちに、

歯科医学こそ天職と感じて貰おうと、

私なりに工夫してきました。

そのような今の置かれた境遇が、

少しばかり役にたったのかもしれませんね。