一生

お仏壇からの

1本の白い香の煙が揺れる様を

眺めながら、

ご本尊さまのお顔の前に、

叔父の顔が浮かんできます。

今日、お供えした饅頭、

熱い焙じ茶と煎茶と伴に、

食べている姿が浮かんできます。

いつか私も、

子たちも、

立場が変わって、

同じ想いをするのだろうか?

ふと・考えました。

膝の上に載せて貰った叔父、

新車を買う度に、

助手席に私を座らせて、

悲鳴を挙げさせて、

喜んでいた大人げない叔父。

呆気ないものですね。

私が大人になった時には、

佛さまになってしまいました。

様々な時間のなかで、

煙みたいに・

それが人の一生なんですね。

重度の歯周病に罹患した患者さんの【初期治療】をしていました。

一生懸命・歯磨きし始めて下さったことが、

歯茎の表情から判ります。

もう少し早く・お会いしたかった。

もっと骨を残せましたのにと。

しかし、

これも【縁】。

女性の歯茎と歯槽骨は、

男性とは全く・違います。

思考回路が、

男性と女性では全く違うのと・同じナンですよ。

人の一生のなかで、

ナンとか歯も添い遂げさせて差し上げたいと。