【時代】って言葉


あぁ・私は孫ができても抱けないわ!

溜め息まじりの、

女性患者さんの・つぶやきに、

???

ご子息に赤ちゃんが・できたって仰ってたじゃないですか?

ナンでも、

昨今では、

孫は男系の跡継ぎという認識は消滅し、

妻とその母親の大きな影響下に在るのだそうな。

祖父母の邸宅の庭には、

私の誕生を祝い植樹した柿の木と、

高い高い1ッ本柱に、

大きく・空泳ぐ【鯉のぼり】。

幼い私は、見上げて・誇らしく胸張っていたモンです。

家の長男であることの自覚は、

家業は継ぎませんでしたが、

大きく今でも背中に背負っています。

そういう空気のなかで、

育ったからです。

元来、

脳医学的分析からも、

男性と女性では、

物事に対する、

判断尺度、

分析手法、

結論への導き方、

結果行動、

違うンです。

そこを、

時代的背景からの道徳観によって、

バランスを保っているんです。

ただ、

女性目線の方が影響力を発揮しているのも、

事実でも・あります。

末の娘が、

母親との意見の相違から

親子喧嘩を始めたようです。

で、

パパっ!

ママに言ってよ!

に、対して、

ママがパパの言うことを聴くと思うかぃ?

速攻で、

聴かない!

と、

3人姉妹がコーラスの如く。

なっ!

私はナンにつけても【時代】という台詞を連発するようになりました。

初診をお越しになられる患者さんの口腔内の治療痕跡を診ても、

【時代】だなと。

診断力、治療方法の選択、治療技量、治療ゴールの設定、

進化どころか、

退化しているとしか・思えません。

元気で居れば、

若い世代には負けねぇわな!

私は余裕綽々の、

自分ペースで、

治療力の修錬を続けることができるのです。

ですが、

若い歯科医師からすれば、

超快速ブルドーザー的なエネルギー源を

どうやって維持できているのか不思議に見えると思います。

そもそも【歯科医学】への情熱が違いますから。

ソレと、

私は自分の能力の無さを知っていますから。

ですから、

情熱の火だけは、

燃え続けさせていないと、

自分自身へのケジメがつかないのです。

しかし、

教育現場ではコントロール不可能な、

【時代】背景からの・負の影響下で、

日本人が暮らせてゆける【ゆとり】が、

人の持つ大きな意味を、

封印させられても暮らせることで、

緊張感の消滅という結末に至ったのだと思います。

平和ボケなんですよ。

大学無償化を控えて、

その恩恵を得るために、

所得を低く見せかけるために、

あえて籍を抜く夫婦の話しを聞いた時に、

仰け反っちゃいました。

国のために何かできることは・ないのか?

そう考える子どもを育てるために、

義務教育という無償の福祉を

この国の指導者は苦労の末に創ったのです。

その財源確保のために、

大人たちの労働の汗を国に納めているのです。

本当に【時代】って言葉で、

済ますしかない処まで、

来たんだと・思いますね。