奥・深さ


昨日は遅くまで、

チェアに横たわる患者さんの脇で、

さぁて・今からセットするメタル・クラウン修復に、

最後の細工だ!と、ハンドピースを手にしていました。

本来・技工物は、

歯科技工士さんの手によって、

素晴らしい・人工臓器として機能する形を為して、

歯科医師の手に届きます。

私は・そこからが勝負だと・思っています。

噛む面に、

私の【勘】が、

より深く・鋭く・溝を掘り、

あるいは、

溝にカ~ブを付与したり、

接触点の強弱を付けたり、

調整するクラウン修復を、

患者さんの口腔に入れては出し、

調整しては・入れてみて・の繰り返し。

この作業を私は・楽しんでいます。

コレは、

下顎の歯型です。

総入れ歯の歯型ですから・

患者さんには歯が全く・ありません。

前回・大学病院で、

私が仕掛けた【工夫】の結果が

画像で送られてきました。

電話口の向こう側で、

水橋准教授の【考える臨床】のスイッチが・

入った事が伺えます。

歯科治療って・奥が深いのです。