治療しない方が良いと思う時


先日・初診の患者さん。

口腔内を拝見し、

即座に・視ない方が良いと。

そのような際には、

グッと・私は優しい歯科医師へと・変身!

普段は・辛口ナンですが。

下顎の第1小臼歯でした。

他の歯科医院にて・半年も・同じ歯を【根管治療】?

主訴は・痛みが取れない・でした。

それだけで・状況は判断できましたが、

痛いと聞けば・放置できない質ナンです。

レントゲン写真から、

歯の頸あたりで、

歯質を【穿通】しています。

いわゆる・パーフォレーションです。

1ヶ所であれば、

MTAセメントの出番です。

マイクスコープ視野で・確認。

ナンと・パーフォレーションが都合3ヶ所も!

ソコから・組織滲出液が・ダダ漏れ状態。

比較的上部にパーフォレーションがありましたから、

矯正学的挺出と云う手技も・考えました。

が、

パーフォレーション部が・多すぎた!

オマケに、

第2小臼歯は欠損。

既に抜歯されていました。

頼みの第1大臼歯。

ヘミセクションと云う、

歯を中心部で切断し、

手前の歯根を抜歯されています。

ついでに、

残りの根っ子は・再植したんだ・そうな。

傾いて・再植されていました。

私は再植歯は・ブリッジの土台に使いません。

歯根膜が・ありませんから。

では・インプラント?

残念ながら・この患者さん、

アンテリアガイダンスが機能していません。

インプラント治療の適応症でも・ありません。

このような症例は・残念ながら・私は名医では・ありません。

歯科医師は・万能では・ありませんから。

患者さんに対してですか?

正直に・抜歯宣告します。

その後の治療については・考えさせて下さいと。

決して断定的なコメントは・しません。

明確なコメントをしない場合、

初診の際には・信頼関係が築けていませんので、

ほぼ100パーセント・お越しになりません。

で、

私はホッと・する訳です。

このような患者さんに共通して言えること。

歯科医師の技量の違いが・お判りになって居られません。

ですから、

私の出番は・無いンです。

大学に出勤した際に、

江面教授に・この話しをしたんです。

う~ん。

抜歯。

そうなんです。

抜く判断は、

歯槽骨の保存のためナンです。