私の仕事 その6.


綺麗な診療所で、インプラント治療をしてる歯科医師だから、
さぞかしプライベートでは優雅な生活を!と思っておられる方も多いのかもしれません。

優雅で楽しい生活を送っていたら、仕事になりません。

眼や指先、腕がとても疲れる仕事です。
仕事中は、気が張りつめています。

正直云って、仕事が終わると、頭の皮が突っ張って、眼もジンジンしています。

患者さんが居るときだけが、仕事ではありません。
カルテとにらみっこしながら治療計画を立てたり、
文献を読んだり、論文を書いたり‥‥。

それでもって、眼を冷やしたり、腕や背中のマッサージに行ったり、
歳をくった分、身体の手当てが必要になりました。

新しい材料は、自身の手で実験して確かめてからでないと患者さんに使えない質なので、
それにも時間がかかります。

私は、少しでも良いコンディションを維持して長く臨床を続けたいと願っています。

そのために費やす労力は、とても孤独な自分との戦いになります。

私は、なりたくて歯科医になれた幸運な人間だと感謝しています。

ですから、良い仕事をするための労力は惜しみません。

仕事が終わって盛り場へ、休日には歯医者仲間とゴルフに興じ等は
ついぞ縁の無い四半世紀でした。

でも、居ますよ!トレンディドラマのような生活を送っている先生は。

但し、見かけとは違って、そういう先生の治療は、見てられません!

世の中とは、そう言うもんです!

どんな仕事であれ、人生と云う短い時間のなかで
仕事をキチンと身につけようと願うならば、
余所見する余裕など無いのでは?

但し、一心不乱に向き合える歯科と云う仕事と出会えた私は、
この上ない果報者だと、日々感謝し、歯と向き合っています。