水に生きる微生物から

高松市は瀬戸内海に面した港街です。

水戸黄門さまの兄君を初代藩主として

この地を統治した讃岐松平藩の治世は安定して

領民は安泰に過ごせたようです。

本拠である高松城は玉藻城と呼ばれる

城の周囲を取り囲む掘りに

海を利用した海城です。

海に浮かんだお城のように見えます。

此処のお掘りにも、

当然に私は眼をつけています。

場所によっては濁ったいるからです。

 

で、

この写真はお盆休みに足を伸ばした際に、

道すがら偶然に見つけたパワースポットです。

鍾乳洞。

好奇心旺盛なる私は、

車を停めて、

中に入ってみました。

寒む~い!

迷路のような洞窟の足場の下には清水が湧き出ています。

こういう場所には、

外に溜まりがある筈だと。

無論、

採集する心で、

探し回る私です。

が、

ここは水が綺麗すぎます!

今時、珍しい綺麗な処だと感心したのです。

たまたま、

なんとか苔の観られる溜まりを見つけ、

水を採集。

しかし、

ここの湧き出る水は

おそらく日本で一番キレイんじゃないですか?

水源の微生物を研究する私の言うことですから。

 

由縁

夏休みも終盤戦を迎えたなか、

娘が溜まりに溜まった宿題を抱えて、

おそらく母親からの大目玉を食ったのでしょうね?

眼を真っ赤にして、

そんな姿を観ると、

大いなる親切心を持ち合わせた私ですから、

ドレドレ?

側に付きっきりで、

といっても、

崇高なる私の文体で、

娘に成り代わって書くこともできず、

父も昔は同じであったと、

慰めることが精一杯だったのです。

明日から新学期と云う日の夕刻になって、

小学生の癖に、

私は狭心症のような心持ちになった

あの日は、もう嫌だ!

今でも時々に夢でうなされるのです。

しかし、

娘の宿題のお陰にて、

大いに勉強になりました。

私の診療所は高松市亀井町に在ります。

この亀井町の由縁を知ることとなったのです。

渇水で名高い讃岐高松市です。

が、

診療所周辺は地下水が豊富で、

しかも水質も大変良好なのです。

近くの亀戸神社の井戸水が名高く、

其所から、

亀井町となったそうな。

猛暑のなか娘と、

ビル群の谷間の、

普段であれば見落とすほどの

小さな小さな祠へと。

あぁ!この井戸が由縁であった!

そんな貴重な時を過ごしていました。

 

遠くに来たもんだ

実際の日々の診療は、

インプラント、マイクロスコープ治療に

入れ歯造りに追われています。

が、

研究に関しては

もっぱら虫歯の制御のための微生物の性質を検討中。

開業歯科医が研究?

当たり前じゃないですか。

研究することを放棄した臨床家は

【考える】ことから眼を避けた

生きた医療ロボットでしかありません。

私は何時までも

何故?

何故?

尽きない興味を追いかけてゆきたいのです。

しかしながら、

日本各地の水系と微生物の関係に

詳しくなりました。

私の研究対象である微生物は

全国各地の沼などの水源に生息しています。

ただし、

水の質によって、

活性度が違っています。

もっぱら私は、この微生物の餌として、

虫歯の象牙質を与えて、

その代謝を観ては、

あるメカニズムに気がついたのです。

本年、

日本歯科大学の岡準教授が触発され、

オドントロジーと云う専門誌に英語で論文発表したのも、

この流れからです。

彼は真面目な人ですから、

正面突破の素直な研究手法を採用していました。

これから城で云えば、

大手門をくぐり、

正面の石段を一歩一歩前進してゆくのでしょう。

元来のイタズラ坊主を自認し、

発案者たる私は、

違う進め方を選んだのは自然の成り行きでしょう。

私の微生物のウンコからテーマに攻めこんでいます。

そんなこんなで、

長いお盆休みは、

日頃なら到底足を運べない処まで

微生物採集に出かけることが出来ました。

まぁ微生物ってバイ菌ですから、

よくもまぁ!物好きなこと!

ってお感じになられることでしょう。

青年期、

初めて新潟市に赴いて散策した際に、

新潟大学医学部附属病院近くの

小路に立つ小さな石碑に気づき、

ハッ!

と、

身体が凍り付いた。

その時の記憶が私の無意識下の脳髄に

焼き付け現象を起こしたんだと確信しています。

其処は、

産婦人科の開業医であった荻野博士の診療所跡を

後世に伝える石碑だったのです。

基礎体温から推し測るオギノ式避妊法の発見者と云えば

あぁそうか!

皆さんも、その名前くらいは聞かれたことが在りますでしょう。

天下の大学病院の直ぐ其処で

個人医院を開業する度胸も凄いが、

患者さんの治療の傍らで、

研究生活を送った博士に対して、

私の将来の大きな目標となったことは言うまでもありません。

私には博士のような偉業を成し遂げることは無理でも、

夢を追いかけて、

コツコツ努力の人で居たいと思います。

行きは良い良い、

帰りは遠い!

車での移動故に運動不足となった犬たちに

束の間のご褒美。

爆睡

どうしたモノでしょう?

すっかり寝坊していました。

朝ごはんのご準備ができましたと、

襖越しに声をかけられ、

ホウホウの体で、

髪は親子で金田一探偵のようであったことでしょう。

お焦げの雑ざったご飯は旨い!

梅干しの佳し。

あぁ大いに満足であったと、

珈琲、コレは本格的珈琲です。

至極極楽気分に浸って、

うん?

犬たちのことをスッキリ忘れていたのです。

が、

ご心配には及びません。

飛騨の山中の、

それはそれは肌寒いこと。

シャバとは違うのですよ。

 

 

本物のもてなしとウソつきのホスピタリティ

日頃では、

既に床に就く時刻ですが、

興奮して眠れません。

こりゃ眠れんわな!

それでも、

悲しい私の習慣は、

夜も暗いうちに起きると云う

朝寝坊の方々のために、

爪の垢なり鼻くそをコロコロ丸めて

丸薬【三枝目覚丸】として売り出してやろうか!

馬鹿はさておき、

特製粉末青汁入りのインスタント珈琲を自作し、

ただ紙コップにインスタントコーヒー、粉ミルク、砂糖、

で、

大正製薬の【からだ環境  青汁】と云う粉末を一気に入れて、

ポットの湯をそそぎ1、

インスタントコーヒー付録の紙スティックで

かき混ぜた代物です。

気持ちの問題だと人は笑うでしょう。

が、

気持ちの問題が何事にも大切なのです。

カフェインの効能が仇となるか?

珈琲を呑むと云う行為の持つ

心鎮めの効果が勝るのか!

コレは博打的チャレンジですね、キット。

座卓に座って、

珈琲の準備に追われて気がつきませんでした。

夕食のご飯は、

わざわざ土鍋で炊いて下さいました。

熱々の立ったお米に

佃煮風仕立てのちりめんじゃこをふりかけ、

で、

冷出汁をサラッと注いで、

無我夢中に、

一気呵成に喉奥に送り込み、

で、

旨い!のため息。

旨いと讃えつつ、

食い意地はった私は、

どうせなら出汁をかけずに、

白米で食べたかったと大いに後悔したのです。

が、

ハシタナイので、

我ながら我慢の子でありました。

部屋で、

信長とセミナリヨと題する書籍、

娘の宿題のまとめ、

採取した微生物の調べものの書籍に埋もれて

なんでしょう?

水戸黄門さま道中記にて見かける昔のお弁当包み。

嬉し、楽しみ、気が利くことに感動し、

丁寧に包みを開いて、

私が感動極まったのです。

先の土鍋で炊いたご飯で作った小さなおむすびが3つ。

ここにホスピタリティを見たのです。

 

4

お盆の夜は更ける

馳走になり、

大いに満腹。

極楽心地にてお盆を堪能しています。

部屋にて、

昨日、安土にて購入した書籍に眼を通して

これまた大いに満足の心地です。

縁が在って、

カトリックの勉強を始めた私には、

この国古来から信仰される神々と仏さま、

そして、

織田信長の時代に西洋から伝来したキリスト教の混合に

興味を抱いて、

書籍に眼を通し、

また、

この地区は山上信仰の中心であったことから、

その辺りに関心を持ち、

散策しました。

伝道師たちは、

結局はマリア観音と謳う昔の人に

落胆しつつ、

信仰の布教に一層励んだのでしょう。

そんなこと、

あれこれ想像を巡らせて、

お盆の夜は更けるのでありました。

思いは募る

沢には音が在ることを

すっかり忘れていました。

で、

何故か牧野富太郎博士を思い出したのです。

幼い頃に手にした博士の伝記を

何度も何度も

読み返したものでした。

市井のしがない開業歯科医でしかない私が、

日々の診療から、

歯科医学の現状と自分の毎日に

大いに疑問を抱き、

決して肉眼では観ることができない

微生物に興味を抱くことになり、

こうして遠方にまで、

アチコチ足を運ぶようになりました。

虫歯菌に食され代謝の結末となった

朽ちた象牙質を

逆なる発想にて微生物の代謝にて解決しようと

思い立ち、

今では母校の多くの方の助力にて

一歩一歩、

私の謎解きは進んでいます。

歯への興味は尽きません。

縁側に腰かけ、

思いは募る一方です。

昭和の時代

沢を目指して、

飛騨の山奥へと。

大日岳を望む高原を前に仰ぎながら、

朝食に豚汁を。

人が暮らしを営む街であるのに、

この水の清々しさは

いったいどういうことでしょう!

で、

幼い頃を彷彿とさせる【店構え】

 

家のお仏壇のお土産にと、

ついつい木戸をくぐったのです。

菓子を選ぶのが、

これほど楽しいとは。

n

そんなこんなしながら、

時間は過ぎて、

贔屓筋のお宅にご厄介になるために

車を先に進めます。

囲炉裏と冷たい麦茶、

そして冷えた梅の甘露煮にてのお出迎え。

今夜の私の宿は、

離れの茶室の隣に設えた部屋であるそうな。

古里のもてなしに、

あぁ昭和に浸った、

ただひたすら、

昭和に浸った、

幼い頃に囲まれた人々の顔を思い出し、

ひたすら浸ったのです。

 

犬たちとの暮らし

中学1年の娘の夏休みの課題と、

私の研究テーマと歴史好きが

たまたま重なっていました。

私の後をノート片手にメモを録る娘です。

本当に良い話し相手になってくれました。

昨夜は不覚にも

娘より先に夢の中にいた私です。

早朝、

犬の鼻を鳴らしてのトイレの催促に

コレは大変!

跳ね起きて、

車外へと、

犬たちにいざなれて。

蜩もまだ鳴いていない時刻。

森に包まれた暮らしに憧れ、

静かに石に腰かけ、

犬たちの様子を眺めて、

街喧騒から逃げ出したことに

良い選択であったと。

娘ですか?

自然探索のきっかけ造り

車の中の、

採取した微生物を保管するための冷蔵庫の中に

高松市を出立する際に

インターチェンジ近くのコンビニにて購入した

冷酒の小瓶が紛れこんでいます。

一般の方には、

到底理解するのは無理でしょう。

不潔じゃないかと。

ご心配には及びません。

呑んだら乗るな!

乗るなら呑むな!

無論、当然、常識でしょう!

運転する気力、体力など

在る筈もなく。

後ろで犬の高いびきが聞こえています。

明日はもっと奥地まで

足を伸ばす積もりです。

車内は、このような状況です。

ラッシーは中学1年の娘に忠実です。

今年に入ってから寮生活の始まったご主人様の

会えるのは週末だけ。

淋しいのでしょうね!

ご覧の通りです。

マリリンですか?

そりゃそうだ!

娘に隠し撮りされました。

私のお馬鹿な顔を笑ってください。

平蔵は利発でクールな男性です。

煩い処を避けて、

床の上で、

どんな夢を見ているのでしょう?

明日は早い時刻の出立です。

と言っても、

娘たちと犬たちは川遊び。

私は無論、

微生物採集です。