日別アーカイブ: 2013年9月10日

束の間の幸せ

 大阪からの患者さんの手術が
思いの外、早く終わったので
外へ出掛けて気分転換を。

 と云っても
何時もの裏の漫画喫茶へではあるが。

 朝早くから論文調の読み物に
接していたので、
こういう時の
漫画は格別である。

 昼間から
この様な真似をして
幸せな心持ちとなった。

 安上がりな幸せである。

即時加重インプラントの術後について

 私はブローネマルク学派の人間である。
従って、骨に埋入したインプラントに対しては、
下顎で約3ヶ月、
上顎で約6ヶ月の間は
安静にする為に
負荷はかけない。

 最近流行りの様々なインプラントは
メーカー曰く、
骨との結合期間が短縮されている相である。

 が、幾ら速く
骨とクッツイたとしても
インプラント周辺の骨が
確りと成長していなければ
間抜けな転帰を迎えるであろう。

 骨は太古の昔より同じである。
メーカーや患者さんの、
そして何より
患者さんに迎合するを旨とする
阿呆な歯科医の
都合に合わせてはくれぬ。

 が、保守的?な私でさえも
1年に数症例程は
インプラントに即時加重を
加える時がある。

 但し、
下顎のが全く無い症例で、
オトガイ孔の間に5本のインプラントを
埋め込む場合である。

 私が即時負荷を加えるのは
ただ此のようなシチュエーションのみである。

 術後は積極的に
何でも食べて頂いている。

 流動食等の食事制限は無用である。
咀嚼圧は案外と大きく無いもの。
我々が、注意せねば成らぬのは
特に、
睡眠中の噛み締め時の圧力である。

 此方に対する配慮は必要であるが、
術者たる者、
即時負荷のインプラントを行えると診断したならば、
食事を流動食にせよとは
大笑いの阿呆の卑怯者であろう。

 埋め込まれたインプラントに対して
機能的圧力が加わると
骨がどの様な挙動を示すのか
解っているなら、
ビビる事はない。
 自身の技量の自信の無さが
その様な消極的行動につながるなら、
患者さんが気の毒であろう。

 理屈は結構。
歯医者は、
最後は腕で勝負である。