日別アーカイブ: 2013年9月13日

灯台基暗し

 タイトルの通り、
新潟市の歯科の先生方!
【灯台基暗し】である。

 私の診療所に勤務する
宮田衛生士を私は評価している。

 が、なにぶんにも彼女は若い。
人生経験から人間学を
今後、学んでいくことで
彼女の芸域が
更に深まるであろう。

 新潟市に川崎律子君と云う
歯科衛生士が居る。

 今は亡き原田富一先生の教え子である。
私は故原田先生のお仕事も
ご性格も良く識るものである。

 原田先生は立派な臨床家でいらっしゃった。
が、川崎君の仕事は正に
レオナルド.ダ・ヴィンチのことばではないが、
【師を凌駕出来ない弟子は不幸である】の
師匠を凌した弟子であろう。

 川崎君は現在、フリーランスの
歯科衛生士として活躍中である。
講演をしたり、
東京、仙台等の歯科医院で臨床を続けている。

 私の診療所が
新潟市にあったならば
間違いなく
川崎君は私の診療所の人間となったであろう。

 こう言う時の私は強引である。
何せ私も初老である。
草食と呼ばれる若い世代とは
私は違う。

 世にも不思議な現象である。
新潟市には
これ程類い稀なる
優秀な歯科衛生士が居るのに。
勿体ない!

習性

 人は自身では決して気づかないが、
北へ向かう人と
南へと向かう人に
大別される相である。

 私は間違いなく
北へ向かう人である。

 人は自身では決して気づかないが、
山へ向かう人と
海へと向かう人に
別れる相である。

 私は間違いなく
海へと向かう人である。

 朝、マリリンのリードを
引っ張って、
何時もの様に
北へと脚を進めた私である。

 遠くに薄青い屋島が見える。
讃岐に帰って来る際に
高速道路から
屋島の姿に安堵な心持ちになるのも
私も立派な讃岐の人となった
証しであろう。

 高松市の最北端に
サンポートと名付けられた
今風の波止場が在るが、
赤灯台の下に立ち、
夕凪の備讃瀬戸の眺めは
此は此で、
日本海の夕日とは
趣を異にして、
誠に穏やかな
1日の終りに
相当しいものである。

 が、北国の厳しさは
矢張、
人の成長過程に於いては
肥やしになるのでは無いかと
越後人贔屓と云う訳では
これ又無いが
かように思って
讃岐の人となった私である。