日別アーカイブ: 2014年1月16日

 今から20年近く前の話になりますが
今春、大学の卒業を間近に控えた娘が
顔から背中、両の手、両足に至るまで
発疹に苦しまされ
あちこちの皮膚科へと
足を運びました。

 ところが、何処に行っても
ステロイドの投薬と軟膏、痒み止めばかり。
頭を抱える日々を過ごしました。

 みかねた婦人科の医師である叔父が
兵庫県のトアル評判の皮膚科を探しだし
気短で、
並んで待つ位であれば
他へ行って食事するが信条の私でありましたが
幼い娘をあやしながら
1日がけで受診しました。

 その医師から処方された薬はありませんでした。

 出されたのは暮らしのヒントだけでした。
私は、その医師の判断を重く受けとめました。

 そこで当事の私が辿り着いた処は
生活環境の中での
水の質でした。

 ご承知の通り
人の身体の大半は水です。

 私は口にする水の質について
徹底的に追求しました。

 香川県高松市は東京、大阪とは異なり
単なる地方都市に過ぎません。
都会の水道水は綺麗ではないけれども
高松市位であれば大丈夫と云う
油断が私にはありました。

 行き着いた先が
アルカリイオン水の生活に変える事。

多くのメーカーの浄水器も全て購入しましたが、
諸般全般に渡って安定した良質のアルカリイオン水が造れるのは
日本トリムの製品である事が
私も大学院出の研究者の端くれです。

 診療が終わってから
ラボで調査したり検査を外注して
一つの自分の中での結論を導き出しました。

 半年もしない内に
娘を彼是苦しまさせていた
全身の発疹や痒みは
跡を遺すこと無く
すっかりと姿を消し去りました。

 私はこの医師に心から感謝しています。

 お陰で私の診療所で使用する水は
日本で一番綺麗であると自負しています。

 生まれつきの食いしん坊である事も
その原因かもしれませんが
日々、口にする食事に対する
心構えも変わった様な気がします。

 この娘が倅に言ったそうです。

ー パパの造った豚の唐揚げは美味しかった ー

 娘が中学時代の食事は
殆ど私の手によるものです。
ながーい反抗期をその後迎へ、
娘との会話は殆ど無くなった
悲しい父親ですが、
それでも娘の味覚には
親バカたる父親の味が遺されていると思うと
何故か安堵の気持ちを覚えます。

 私は食とはその様なものだと信じています。