日別アーカイブ: 2014年4月24日

新潟にて その2.

大学の中では、私の歳も上から数えた方が早い様になりました。

学内を歩いていると

「ああ先生!お越しですか!」

と、若い先生方からお声を掛けて頂いて、それでは、チョコッとお茶でもどうかね?と相成って
学内の喫茶のアングルで、つい相談噺に華が咲くと云う始末で長引いての機会が多い昨今です。

私の様な、ヤンチャ坊主が其のまま大人になったと子供等からもその様に云われている未熟者が、
他人の相談等にのれる筈も無いことは当の本人が一番よく判っていることです。

私はハウ.トゥ本や自己啓発‥‥に関わる本やセミナー等には全く興味がありません。
況してや、処世訓めいた話や哲学めいた話にもまるっきし関心がいきません。

むしろ、そのような話をされる人の顔を、どの面下げて?とジロリと見上げてしまいます。

ですから、私はただ黙ってお話を最後まで聴いてさしあげるのが精一杯なのですが、
必ず申し上げますのは、
仕事の悩みは仕事で、
家庭の悩みは家庭で
‥‥悩みの原因には、その原因にぶつかるのみ。

その程度の事しか申し上げられませんし、又それが真実だと思っています。

新潟にて その1.

IMG00265日本歯科大学の二つ目の歯学部である新潟生命歯学部があります新潟市へと通う様になって数年が経過しました。

本校のある東京の靖国神社付近よりも私は、此の地新潟が好きです。

と云うのは、新潟には未だ、昭和の匂いがするからです。

文明の利器と情報が反乱する日本の都を私は好きになれません。

対して、此の裏日本の雪国に私は、文化の匂いを感じます。

早朝、大学へと向かう前に小時間、私は自宅付近の萬代橋の周囲の散策を楽しみにしています。

向こう岸のタワービルは此の街の佇まいにはそぐいませんが、それでも此の街のもうひとつの名前、柳都の由来である柳の姿と重なれば、
それは其れで、様になる、全てを受け溶けさせる魅力が、この街にはあるのです。