日別アーカイブ: 2014年9月12日

若い時分の過ごし方

若い時分には、苦労しないといけませんと云うのが私の率直な意見です。

ついでに、独りで孤独な境遇に追い込むこと。

そのまたツイデが、色々な処へと出かけて、色々な人とのかかわり合いも持つ事でしょう。

その中で、頑張れる能力が生まれて来るんだと思います。

頑張れるから、継続は力なりが生まれて来るんだと。

継続できないと、何事も成功しませんから。

当然、挫折や苦境に立たされる事は屡々ですよ。

その時は、自分の原点に戻るんです。

よし、もう一回イチからやり直せるんだぞト!

それと私の場合には【願いは叶う】。

キチンと目標を持って、願うこと。

昔、ボクサーのフォアマンが、アリと対戦してボクサーを辞めて、牧師になって孤児たちを食べさせて、
また奮起してボクサーの世界に戻るんです。
それでもって、復帰戦で勝ってチャンピオンになった時の言葉が

【願っていれば叶う】って。

私の日本歯科大学の一年生への特別講義の内容は、
どう云った事はありません。

脱線に脱線を重ねて、こんな話をするばかりです。

科学との矛盾

海外の歯医者さんと食事を御一緒させて頂く機会の多い私ですが、
楽しい時間を過ごす間の話題が、歯科に関するのが多いのは当たり前の事ながら、
一方では自然科学からは到底かけ離れた、宗教談話が多いのには、皆さんは驚かれるかもしれません。

御一緒させて頂く歯医者さんは、皆が所謂スーパーデンティストと言われる有名な歯科医ばかりです。

その名を聞けば歯科医ならば、エー!と言わんばかりの方ばかりです。

その様な自然科学の最先端を走る先生方は、意外や意外!皆さん敬虔なる神様の僕と云った方ばかりです。

私は、しがない田舎街の開業医ですが、私も確りとした信仰に裏づけされた生活を過ごしています。

但し、西洋の方のような絶対唯一の神様を信仰している訳ではありません。

この辺りの話になって来ると、西洋の歯医者さん、ガゼンと興味が湧いて来るのでしょうか?

イッタイどういう訳なんだ?と云った具合での質問で、話に花が咲くわけです。

日本人の私には当たり前の話といったら何ですが‥‥。

山には山の神様が、海には海の神様が‥‥。

それでもって、ご先祖様が仏様となって日頃から見守って下さって‥‥。

西洋の歯医者さんは、私の話に興味津々です。

但し、これほど迄に神様の有り様が違っていても、

完全なる一致点がありました!

【天に恥じる行いはしない】こと。

いつの頃からか、日本人の口から宗教を論じる事に戸惑いを、の風潮を肌で感じる様になりました。

科学優位性を主張するのがインテリの証しとでも云った処でしょうか。

私は科学とは結局の処、後付けの学問だと思っています。

100年前の科学は当時の最先端でも、今となっては一笑にふされているものも多いのですから。

生命の神秘に接した時に、何故かしらの不思議な力を感じざるを得ない事しばしばです。

私は仕事柄、科学は科学として、その発展に寄与する仕事を続けていく積もりで、
其れはそれとして、日々は天に恥じない、ご先祖様に申し訳の効かないような行いはすることなく
日々を過ごすを信条としています。

加減

患者さんの前では当然のことながら、母校の学生諸君や若い先生方の前でも然り、
あくまでも私は凛とした姿で立つが、仕事であると思っています。

期待を裏切る訳にはいきません。

私が望むと望まざるに関わらず、そうする事で上手くいくならば、武士は食わねど高楊枝だと諦めの境地でといった処です。

が、実際の私がその様な鉄の人間である筈はありません。

怒りや、恨み、悲しさ、情けなさ‥‥等と云った凡そ人の持ち合わせたる感情の全てを私も持っています。

持っていますと云うよりも、人より寧ろ強い方かもしれません。

私の歯科と云う仕事は、自己を封じて、無心で病気に向き合うと云う性質を持っています。

刀鍛冶が興味深い言葉を仰られておられました。

ー 自分の良い処を伸ばす?そんな事は考えたことないネ!自分を封じて、無心で刀を叩くだけ! ー

歯科と云う仕事が特別なものではなく、職人仕事は皆おんなじだと云うことを、この台詞が上手く言い当てていると思います。

職人と云う言葉の響きが、私は好きです。

職人たるもの、イナセで格好良くなければならないと思っています。

そう言った処で、皆が【やせ我慢】しているのだと思います。

この【やせ我慢】が、所謂、男の流儀なのでしょう。

この辺りの【加減】は、決して女性には理解出来ない処だと思います。

男が男たる所以は、この辺りの【加減】にあると言っても良いでしょう。

男が弱くなったと言われる昨今ですから、もしかしたら男でさえも、理解出来ないのが増えているかもしれません。

但し、職人仕事は、ヤッパリ男の仕事です。

職人たるもの、この辺りの処はキッチリと押さえておかなければなりません。