月別アーカイブ: 2014年12月

普通のこと

朝一番に診療所でメールを開くと、明日に新患でお越しになられる患者さんからのものが届いていました。

ほんの数日前に、この方からは私のホームページ上の問い合わせフォームを通してのご相談を受けました。

症状は兎も角、心に溜まった汚泥のようなものが強く感じられました。

それは痛みなどの症状は勿論の事ですが、別の処に由るものであろうと推察されました。

気になって御返事を返し、それでもなを気にかかったので再度、返信を‥。

現在の病状なり経過などを伝える内容のお返事を頂いて、それに私が又返しての‥。

で、今朝のメールに、

ー【ありがとう】と涙が出ました。ー

えっ!

【歯科医療は愛の言葉である。病気の人には労りの気持ちを】
内村鑑三の言葉です。

私の仕事は、歯で困っておられる人を助けると迄は云えませんが、お役にたちたいと。

常々、感じてるんです。
変な仕事だなって。
お金を頂きながら、逆に相手からありがとうと言われるなんて。

ありがとうと言いたいのは此方の方ですよ。
だって、そうでしょう?
患者さんを通じて腕を研かせて頂けるんですから。

特に若い頃なんか特にそうでした。
私なんかに治療させて貰って良いんですか?ってコッチが頭を下げそうになってました。

何十年経っても、その気持ちはありますね!

心の傷を癒すには、ながーい時間が必要ですが、
身体の傷は手当てで治りますよ。

よく私が使う言葉ですが、
人の身体に携わる人間に必要なのは、ナイチンゲールになった積もりでの心。

私は男ですからナイチンゲールにはなれませんが、
歯で困って堪らないと言う方と一緒に泣いていても仕方がありません。

私の持てる全ての感覚、そして労りの気持ち、ねぎらいの心、
訊ねて下さってありがとうとの感謝の気持ちで、
患者さんと共に時間を過ごしています。

身体に優しい生物学的治療

授業や講演で、自分の仕事の写真を観て頂く機会が多いのですが、
術前と術後の変化に驚かれて、歯科治療の可能性を再認識される様が伝わってきます。

時には手術の過程も観て頂いています。
ダイナミックな手術に見えるようです。

が、現実はダイナミックなどとはほど遠く、
コツコツ時間をかけて、些細な治療の積み重ねで治療過程は進みます。

被せものの冠を被せる治療においても、
歯を削った日に歯型を採り、次回に被せる等と云った急いだ仕事はしていません。

最初に削った日から徐々に形を仕上げていって、歯型を採るのは随分と後になってからです。
別段、イタズラに治療を引っ張る訳ではありません。
歯が愛しいから、歯が可愛いから、
歯に優しい治療がしたいからです。

歯型を採る時には、歯の麻酔などしなくても全く痛くはありません。
何故ならば、歯の中に防御層の新しい象牙質が出来るように手当てをしているからです。

削った歯の表面を化学的に薬品などでコーティングすることはしていません。
していませんと言うよりも、したくはありません。

身体の方が、自分から治すようにと仕向ける手当てをが、
より生物学的治療だと思うからです。

ある時から歯の声が聴こえるようになりました。
泣いている歯の声が聴こえるようになりました。

何処で聴いたのか判りませんが、近所の歯科医から

ー 歯が声を挙げる筈はない。アイツはキチガイ! ー

と、言われているのを知りました。

私には自分のことはよく判りませんが、確かに歯は喜びもするし、泣き叫ぶこともあるを実感しています。

確実に云えることは、生物学的配慮の基で行った治療は経過が良いと云うことです。

雪の新潟

新潟は凄まじい雪だそうです。

其処に暮らす人たちには、とてもお気の毒だと思いますが、
私も若い時分には、この雪国で暮らしました。

雪にザクッと脚が沈み、雪から引っこ抜くように又一歩、脚を前に進めての繰り返しで歩いたあの日を決して忘れません。

頬も髪も、吹き付ける雪で真っ白になって歩いたあの日を決して忘れません。

新潟の過酷な環境は、少なからず私の人間形成に影響を与えています。

故郷は語ることなし。

故郷は遠くに在りて想うもの。

などの、故郷を唱う詩がありますが、

この時に私の瞼に映るのは、雪深い新潟の景色です。

私の心は越後人の積もりです。

どうぞ新潟に暮らす方々、呉々も気を付けて、春を待って下さい。

時代は今は

風邪で体調を壊して、ほぼ2週間以上になります。

週末には快方に向かっていたのですが、昨日の朝から再び発熱が。

予定をキャンセルして、終日床に伏せっていました。

テレビは何処もかしこも選挙一色。

ケーブルテレビで時代劇でも、辛んどくて眺められなくても聴いていようと思い立ち、
そう言えば今日は、赤穂浪士の討ち入りの日であったから、
大石内蔵助でもやっているだろうと思きや、全くその気配が無いのに驚きました。

昔は師走の声を聞く頃になると、必ず忠臣蔵をやっていたもんです。

涙あり、感動ありの数々の見せ場に、子供心にも熱い想いを感じたものです。

上京した折りには、暫し高輪泉岳寺へと線香をあげに足を運ぶ私です。

門前に2件ほどの土産物屋がありますが、その店先の太鼓が目に入ると、
高らかなあのリズムの陣太鼓が鼓膜に思い出されます。

今は、義理や人情など流行らないのでしょう。

ー 時は元禄14年!小雪枚散る12月14日! ー

で、決って始まる忠臣蔵のない今日は寂しいものです。

ありがとう

私の第2の故郷とも云える新潟は、大変な雪であるようです。

其処に暮らす人たちや愚息を案じながら、朝マリリンのリードを手に自宅前の公園へと向かいました。

ここ数日は風邪で体調悪く、ろくすっぽマリリンの散歩もできてません。

吐く息も白く、私の方を時々振り返りながら尻尾を大きくフリフリ駆けていくこの犬の後ろ姿を追いかけて、
それでも今朝は公園を一周程はしたでしょうか。

体調の悪い私に代わって、母校である日本歯科大学の岡准教授夫妻が私の新しいホームページの添削と変更点などの作業を
手伝って下さり、随分と骨休めすることが出来ました。

ありがたいと感謝しています。

今からホームページの制作者である多田真奈美さんとの打ち合わせをします。

岡先生ご夫妻からのアドバイスをシッカリと消化出来ました。
熱でヒィヒィ言いながら、原稿を追加し認めました。

後は、多田真奈美さんの腕の見せ処!

良いホームページになると思います。

患者さんからの問い合わせメール

今週は、風邪でヒィヒィ泣いています。

患者さんに風邪を移しては申し訳ないし、
キチンと良い仕事がが出来ないと、これも申し訳ないので、
午前中は診療所の自室で待機して、昼からは自宅で伏せっています。

帰宅しようと、机の上を整理整頓していたら、パソコンのメールの受信を報せるランプが灯っているのに気がつきました。

日本歯科大学.新潟で生物学を担当されておられる岡准教授からと、その奥方である由美ちゃんから。
で、もうお一方は、どれどれ誰だろう?と思いつつ開いてみると、
ホームページからのお問い合わせのメールでした。

内容からは、大変お気の毒な気持ちとなり、
通常であれば直ぐに返信を書くのですが、なにぶん今の私の頭は熱でヤられています。

デリカシーに欠けた言葉を使ってはならぬと言葉を選びに選んで、やっと返信を終えました。

歯で本当に困った時に思い出して頂いてありがとうございます。

知恵を搾って、快方に向かう方法を探しましょう。

イヤハヤ、便利な時代になりました。
先に情報を頂いていると、初診の時の対応が速くできますので。

また岡准教授夫妻には、本当にありがたいと感謝しています。
新しいホームページの添削とアドバイスがキチンと私のパソコンに届いていました。

皆さんは信用されないでしょうが、私はパソコン音痴です。
メールも返信しか出来ません。

ブログを更新する時も、予め決められた手順のボタンでの操作で始めています。
キーボードを叩くのは、右の中指ひとつです!

私の母校である日本歯科大学には、とても情熱ある教官が学生の教育に当たっています。
歯科医になるには国家試験に合格しなければなりませんが、
歯科医の能力は、何処で学んだのかが大きいと思っています。

さむーい雪の深い新潟ですが、熱い教育がなされて、良い歯科医を輩出してくれるでしょう。

私へのご相談、サゾカシ勇気を出しての事でしょう。
ありがとうございます。

全知全能を尽くして、快方へと頑張りましょう!

新しいホームページ

家へと帰って床に伏せて、ヒィヒィと熱にうなされていました。

寒くなったら直ぐにこの有り様です。

携帯電話のメールの着信音が向こうの方から聞こえて来ます。

床を這いながら、ブルブル揺れている処へと向かいます。

新しいホームページのテスト.ページが送信されていました。

でも到底、ダメだ!

熱で頭が動きません!

こういう時の神頼み!

日本歯科大学.新潟の岡准教授の奥方である由美ちゃんに電話をと!

こういう時でも、都合の良いことには私の頭は動いてくれるようです。

全体の構成の適否やバランス、写真選びはセンス良い由美ちゃんに!
面倒くさい誤字脱字のチェックは、岡准教授にと。

年末の慌ただしい処、両親の介護でご苦労されておられるのは知ってるのですが、
私のよそ行き以外の本音を知ったるは、この岡准教授夫妻以外には居らぬ故に。

どうやらクリスマスまでにはアップできるようです。

大騒ぎして、皆さんの力をお借りしての新しいホームページです。

ありがとうございます。

頑張れ!受験生!

試験を目前に控えた学生さんたちは、さぞかし不安な心で押し潰されそうな日々を過ごしている事でしょう。

但し、試験には出題科目と、出題範囲があります。

そんな膨大な!とは思わないで下さい。

社会に出れば、科目も範囲もありません。

空を掴むような、根拠も経験値も活きない世界で、夢を叶えるために、
まさにモガク様な想いで活きていく事になります。

何時になっても不安の種は次から次へと、大きな被るような波が襲って来ます。

不安で堪らない日々と、平安な日々の、どちらが長いのかは、
この歳になった私でも判らなくなりました。

もっとあの時に頑張っておけば良かったと、後悔しているかもしれません。

が、あの時のアレが実力なのです。

ですから、過ぎ去った日々の後悔うる暇があれば、
今の今日から、まだ勝負はついていません!

無心になって!

頑張れ!

私のブログ

私は結構こまめにブログを更新しています。

以前に家人からは、

ー パパ、閑人みたいに思われるから、ブログの更新は週にひとつか二つにすれば? ー

これでも私は、母校の学生には人気がアルト、チョビッとだけ思っています。

もう6年も通っています。

いくら単科大学と云えども、1年坊主から6年生まで併せたら、其れなりの数は居ります。
加えて、若い歯科医も大勢と勤務していたり、大学院生も居ります。

心の汚泥を吐き出したい!

弱音を挙げたい!

相談したい‥‥!!!

これだけの人間が居れば、
1日に2つや3つは、メールが入ります。

診療の合間に、ふと、思いついたり等を継ぎ接ぎして

ブログを更新しています。

国家試験も近づきました。

そりゃ、不安で堪らない!と思います。

勉強の合間に、私のブログで気持ちがまぎらうのならば、

メッセージを送り続けますよ!

小言の続き

他人にあえて言ったことはありませんでしたが、

私は小学校4年生の頃から小学校を卒業するまでの間、

壮絶な虐めにあいました。

その先頭をきったのは、それまで一番仲の良かった友達でした。

自分の性格が原因であるのか?とも随分と自問自答しましたよ。

虐めの理由を、みんなからは、

お金持ちのボンボンで、ウチラとは違うからと散々言われたました。

ある時、捨て犬を拾って帰り、飼い始めました。

そりゃそうでしょう?

帰ってからの遊び相手が居ないんですから。

ウチの人間には、腐っても言えませんでした。
自分が虐められていることは。
自分のプライドが許さなかったです。

ある時に、この卑怯なる輩たちは、何処で知ったか、私が飼い始めた犬の処へとやって来て、
犬を叩いたり、棒でつついたり!

クンクン鳴くほど小さな幼な犬ではなかったので
遂には犬が怒って、
このバカタレのズボンの裾をガブリ!と。

卑怯なる輩は、傷も無いのに騒ぎ立て、
翌日、学校へ行ってみると、
みんなで、狂犬を飼っている!と騒ぎ立て!

担任ですか?
まったく頼りになりませんでした。

コイツら物事の落とし処と云うモノなんか考えていなかったですよ。

結局、犬は保健所へと連れていかれました。

執念深いと思われるかもしれません。

この歳になっても、私は奴らを赦していません。

何年か前に、親しそうに、私に声をかけてきたヤツもおりました。

大人気ないと想われるかもしれません。

完全無視で、視界に入れませんでした。

何かアレバ、この歳です。
ドコゾに少し位は寄付したことはあります。

私はこの小学校には、頼まれても寄付する気持ちにはなりません。

私は、絶対に虐めを赦さない!と云う立場を採る人間です。
些細な理由も認めません。

日本歯科大学の教務部長の藤井教授が興味深い言葉を述べられていました。

ー 高校までの教師と大学の教師の違いを知っていますか?それは高校までの教師は教職免許が要るけれども、
   大学においては教職免許をもたない者でも教壇に立てる ー

この藤井教授の言葉を、私たちは重く受け取って、常に学生と接しています。
ですから、変な意味には決して受け取らないで下さい。

国の定めた免許を持つ教師が、必ずも真の教育者ではないと思います。

私は、この事を子供の時分に経験しました。

また、これは私ども歯科医や医師の免許にも当てはまると思います。

私どもの持つ免許は、人の身体に触れても構わない最小限度の教育を受けているというだけのもので、
それが医師、歯科医としての能力や技能を顕すものではないと。

色々なことを考えさせられる、色々な小言の多くなるのは、私が歳をとったんでしょうか?